昨今、メンズ脱毛の広告をよく見かけるようになり、脱毛をされる男性が増えてきました。
しかし、脱毛には興味があるけど痛みや通う回数、料金など、疑問点が多くなかなか一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
脱毛には光脱毛とレーザー脱毛(医療脱毛)があり、それぞれ特徴が異なります。
この記事では光脱毛とレーザー脱毛(医療脱毛)の違いと、メンズ医療脱毛に関する疑問について医師が解説します。
- 毛深いのがコンプレックスだ
- ヒゲ剃りが毎日大変
- 清潔感のある肌になりたい
などのお悩みを持つ方や、医療脱毛に興味のある方は参考にしてください。
目次
メンズ医療脱毛とは

医療脱毛とは、強力なレーザーを当てることで、毛根にダメージを与え、半永久的に脱毛させる方法です。
メンズ医療脱毛は、ヒゲや胸毛、すね毛など、男性向けの医療脱毛のことを指します。
医療脱毛は、強力なレーザーを皮膚に当てるため、医療機関のみでしか行えません。
また施術者も医師または看護師でなければなりません。
過去に医師免許を持たない人が脱毛の施術を行ったことで、健康被害を受けた事例を受けて、上記のような決まりが設けられています。
脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為“
引用:医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて
メンズ医療脱毛を行う医療機関は数多くあります。
料金やサービス内容、アフターフォローなど、ご自身に合ったクリニックを選びましょう。
光脱毛とレーザー脱毛(医療脱毛)の違い

脱毛の方法には、レーザー脱毛の他に光脱毛があります。
「どちらも似たようなもの」というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、レーザー脱毛と光脱毛の特徴はそれぞれ異なります。
まず光脱毛は医療行為ではないため、医療資格を持たないスタッフ(エステティシャンなど)が施術します。
施術する場所もエステサロンや脱毛専門サロンで、医療機関ではありません。
それに対しレーザー脱毛は医療行為になります。
医療脱毛に使われる機器も厚生労働省から認可のおりた医療機器になります。
そのため医師または看護師のみ施術ができるものとなっています。
脱毛はレーザーや光を照射するため、まれに皮膚のトラブルが起きるリスクもありますが、医療脱毛においては医師の指示のもとで行われるので、万が一赤みなどが出た場合も、薬の処方などスムーズな対処が可能です。
脱毛の効果
医療脱毛と光脱毛の大きな違いは、脱毛の効果です。
光脱毛は”美容脱毛”ともいい、黒色に反応する光を毛根に当てることで、脱毛することができます。
しかし、医療脱毛に比べて光が弱く、肌の表面までしか光が届きません。
弱い光のため比較的肌には優しく、負担をかけずに脱毛することができますが、脱毛効果は一時的で永久脱毛は難しいです。
毛を薄くしたり、減らしたりする効果のみにとどまり、施術回数も多くなります。
一方で医療脱毛は強力なレーザーを照射するため、毛根までをしっかりと破壊することができるので、光脱毛よりも少ない施術回数で半永久的に効果が持続します。
痛みの違い
医療脱毛はレーザーが強いため、光脱毛に比べて痛みを強く感じる方もいます。
痛みは強いですが、そのぶん医療脱毛の効果は高くなります。
しかし痛みの感じ方も個人差がありますし、部位によって痛みの感じ方も異なります。
痛みに弱い方は麻酔薬を使用することも可能ですので、医師にご相談ください。
医療脱毛か光脱毛か、どちらを選択するかは個々の考えによってさまざまです。
それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、ご自身にあった脱毛方法を選択しましょう。
メンズ医療脱毛のメリット
医療脱毛は女性だけでなく男性にもさまざまなメリットがあります。
メンズ医療脱毛のメリットについて解説します。
効果が持続する
男性の体毛は量も多く、太さもあるため、医療脱毛の強力なレーザーで照射しないと、効果が出にくいです。
医療脱毛により毛根を破壊することで、その効果も持続します。
強力なレーザーとはいえ、1回で永久脱毛が完了するわけではありませんが、回数を重ねるごとに、徐々に毛が細くなり、毛量も減ってきます。
最終的には半永久的に毛を生やさなくすることが可能です。
肌トラブルの防止につながる
ムダ毛を毛抜きで抜いたり、カミソリで剃ったりすることは肌に負担をかける行為です。
自己処理で毛穴や肌表面を傷つけてしまうことで、肌の抵抗力が弱まり、ばい菌が入り込みやすくなるため、毛穴の炎症(毛のう炎)やニキビ、肌荒れの原因になります。
また、ムダ毛を抜いたり剃ったりすることで、埋没毛ができやすくなります。
埋没毛とは毛穴にムダ毛が埋もれてしまうことで、毛穴が黒ずんで見えてしまう原因になります。
埋没毛は見た目の清潔感がなくなるだけでなく、そこから炎症を起こしてしまうと、治療が必要になる場合も。
医療脱毛を行うと徐々に毛の量が少なくなり、毛質も柔らかくなるため、お手入れがしやすくなります。
結果としてムダ毛処理も肌に負担をかけることなく行うことができますし、最終的にはムダ毛がなくなるので肌トラブルの防止につながります。
痛み対策として麻酔も可能
医療脱毛は光脱毛に比べて痛みを感じる方が多いです。
どのような痛みか気になる方もいると思いますが、”輪ゴムで弾かれたような痛み”をイメージしていただければわかりやすいと思います。
これはレーザーによる熱により発生する痛みです。
脱毛機器には冷却機能がついており、レーザーを照射する直前に肌表面を冷やすことで皮膚の保護をするとともに、痛みを軽減させる役割もあります。
痛みがある代わりに、脱毛効果は高い医療脱毛ですが、どうしても痛みが心配という方に対しては、施術前に麻酔クリームを塗ることで痛みを和らげる対策もご用意しております。
痛みが心配で医療脱毛に踏み切れない方は、麻酔薬を使用したい旨を医師に相談してみましょう。
メンズ医療脱毛の人気のメニュー

メンズ医療脱毛ではヒゲ、VIO、足、全身が人気メニューとなっています。
この項では脱毛メニュー別の特徴とメリットについて解説します。
ヒゲ脱毛
男性の見た目で最も目立つ部位がヒゲです。
ヒゲを脱毛するだけで、清潔感のある見た目になることができます。
見た目の変化だけではありません。
毎日カミソリやシェーバーを使用してヒゲ剃りをしていると皮膚が切れてしまったり、肌荒れをしたりなどのトラブルが起こりやすいです。
しかし医療脱毛により、毛が薄く・柔らかくなることで、ヒゲのお手入れが楽になってきます。
お手入れが楽になると、肌トラブルもなくなりますし、朝の忙しい時間にも余裕ができ、ヒゲ剃りによるあらゆるストレスが軽減します。
ちなみにヒゲ脱毛は、あご、鼻下、ほほなどパーツごとにメニューが分かれています。
パーツによってそれぞれ料金がかかりますので、ご確認ください。
VIO脱毛
40代以降の男性に多いのがVIO脱毛です。
VIOとはデリケートゾーンのことで、VIO脱毛はビキニラインから男性器周辺、肛門までを脱毛することをいいます。
ムダ毛を全てなくすこともできますし、毛の薄さや形などもご希望に合わせて整えることも可能です。
VIO脱毛にもさまざまなメリットがあります。
蒸れやニオイの予防
デリケートゾーンのムダ毛は、蒸れやニオイの原因になります。
脱毛することで排泄物が毛につかなくなるため、デリケートゾーンを清潔に保つことができ、結果蒸れやニオイの予防になります。
将来、介護を受けるときのための準備
将来介護が必要になった場合に備えてVIO脱毛を行うことを“介護脱毛”と呼ばれています。
ムダ毛がないことで皮膚のかぶれなどの肌トラブルの予防になるほか、介護者側にとっても拭き取りの際の時間が短縮できるなど、双方にメリットがあります。
脱毛機器は黒色に反応するようにできているため、ムダ毛が白髪になってしまうと脱毛ができなくなります。
介護脱毛をお考えの場合は、白髪のない若いうちに行っておくことが理想的です。
女性との関わりに自信がもてる
VIO脱毛をしていることで、美意識が高く清潔感のある印象となるため「男性にも脱毛をしてほしい」と思っている女性からは反応が良くなります。
また性行為の際に、密着度が増すことで感度も増すといわれており、パートナーとの仲を深めたい人にはおすすめの施術です。
とはいえ、人によって見た目の好みは異なりますから、VIO脱毛をする場合はパートナーとよく相談してから行うのがよいでしょう。
足脱毛
足のすね毛も目立つ部位になるため、足脱毛も男性に人気メニューのメニューです。
自己処理によって毛穴の炎症や埋没毛などができると、目立ちやすく不潔な印象を与えてしまいます。足脱毛をすることで、ハーフパンツなどの足を見せるファッションに自信が持てます。
すね毛もVIOと同様、熱が篭りやすく蒸れの原因となるため、脱毛することで暑い夏場でも涼しく快適に過ごすことができるでしょう。
足脱毛は、足と足指、膝、膝下、膝上などとパーツがわかれています。
料金を抑えたい場合は、膝下のみなど、気になるパーツのみの施術も可能です。
全身脱毛
ヒゲや足だけでなく、全身脱毛も人気のメニューとなっています。
全身脱毛により、全身のムダ毛を減らすことで、清潔感のある身体を目指せます。胸毛やわき、お腹、など、全身のムダ毛に対応しています。
デメリットとしては、1回の施術時間が長くなること、部位によって薄くなっていく経過が異なることです。
神田西口クリニックのメンズ医療脱毛
神田西口クリニックは男性のためのクリニック。
受付スタッフから、医師まですべて男性です。
体型や肌、頭皮に関する男性ならではの悩みも医療の力で解決できます。
なんとかしたいとサロンに通ったものの思うように改善しない方、努力を重ねても理想までのあと一歩の距離が縮まらないという方、目に見える効果を実感したい方。
医療機関だから扱える先端技術をオーダーメイドで提供します。
安心のその先の、自信に溢れる未来のために。
医師も効果を体感する施術、まずは一度体験ください。
メンズ医療脱毛の料金や使用する機器のご紹介
各メニューの料金や当院で使用している機器の特徴については下記をご覧ください。
メンズ医療脱毛についてのよくある質問
何回で効果がありますか?
医療脱毛の効果は、施術する部位や毛の濃さによって個人差があります。
部位によりますが、目安として5〜10回ほど通うと効果を実感していただけるでしょう。
施術を受けるペースは、毛の生え変わる周期に合わせて月1回程度の施術がおすすめです。
普段、自宅で毛を抜いています。施術可能ですか?
医療脱毛を受ける場合、毛を抜いてしまうと脱毛の効果が得られません。
また、毛を抜くことは毛穴や肌に負担がかかるため、毛穴に炎症が起きたり、肌荒れが起きたりするリスクがあります。
赤みや肌荒れがあると、レーザーを当てられない場合もありますので、脱毛前に毛を抜くことは避けましょう。
また脱毛前は、必ず毛を剃ってから来院してください。剃っていない部分にレーザーを当ててしまうと、火傷のリスクが高くなります。
毛を剃ってこられない方は施術ができませんのでご注意ください。
敏感肌ですが医療脱毛を行うことはできますか?
医療脱毛の機器は、患者さんの肌質に合わせてレーザーの照射時間を調整することができます。よって敏感肌の方でも施術することが可能です。
ただ、脱毛直後はレーザーの影響で赤みが出ることがあります。また肌のバリア機能が落ち乾燥しやすい状態となっています。
脱毛後は赤みや乾燥による肌荒れを防ぐために保湿をしましょう。
また脱毛後だけではなく、肌が乾燥しないように日頃からスキンケアをこまめに行うことも大切です。
脱毛したあとに肌荒れすることはありますか?
医療脱毛はレーザーによる熱の影響で、人によっては施術後に赤みが出ることがあります。
赤みがある部分をこすって刺激したり、改善しないものを何日も放置したりすると悪化する可能性もあるので注意しましょう。
脱毛後は肌が乾燥しやすく、肌荒れを起こしやすい状態になっています。ご自身でもクリームや乳液などで保湿をすることで肌トラブルを防ぐことができます。
また入浴は血行が良くなるため、赤みやかゆみの悪化の原因になります。施術当日は身体を温めすぎないようにするという意味で入浴は避け、ぬるめのシャワーで済ませた方が良いでしょう。
赤みやかゆみが出た場合は、冷たいタオルを当てて冷やして対処しましょう。
それでも改善しない場合は、医師にご相談ください。炎症を抑える外用薬を処方することも可能です。
自然な濃さで残したいです。ツルツルにしないことも可能ですか?
医療脱毛では、施術回数によって自然な濃さにすることも可能です。
およそ5回目から効果を感じ始めますが、ご希望の形や濃さなどをあらかじめスタッフに伝えておきましょう。
当院で採用している脱毛機器は、レーザーの照射時間や出力を調整することができるので、毛の状態に合わせた施術が可能です。
とても毛深い人でも医療脱毛は可能ですか?
毛深い方でも医療脱毛は可能です。
脱毛当日は、事前に脱毛部位の毛を剃ってからお越しください。
毛を剃っていない場合は、施術ができませんのでご注意ください。
そのほかの注意点として、毛質が太く濃い方はレーザーが強く反応してしまうため、痛みを感じやすい可能性があります。
痛みに弱い方や、脱毛の痛みに対して不安を感じる方は、施術前に麻酔薬を使用することも可能ですので、医師にご相談ください。
メンズ医療脱毛で自信をつけよう
いまは女性だけなく、男性も脱毛をする時代です。
脱毛することで清潔感が出ますし、見た目の印象も良くなります。
毎日の自己処理による肌トラブルも防いだり、時間短縮にもなったりと、医療脱毛にはさまざまなメリットがあります。
また見た目の問題だけではなく、将来介護を受けるための準備としても脱毛する方も増えています。
脱毛にはレーザー脱毛(医療脱毛)と光脱毛があり、それぞれ特徴が異なります。
医療脱毛は、医師または看護師が施術することや効果が持続すること、施術回数が少なく済むなどのメリットがある反面、料金が高めなことや痛みが強いことなど、デメリットもあります。
それぞれの特徴を理解し、ご自身にあった脱毛方法を選択しましょう。
監修者

神田西口クリニック院長 鈴木 鑑
2003年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。
2014年都内某クリニックにて性感染症診療に従事。
10万人以上の性感染症患者さんの悩みに寄り添い解決してきた実績がある。
2023年神田西口クリニックの院長に就任。
所属学会・資格
- 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
- テストステロン治療認定医
- 日本性感染症学会
- 日本感染症学会
- 日本化学療法学会
- 日本メンズヘルス医学会