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男性のC型肝炎。症状や原因、感染経路や治療法について医師が解説

男性のC型肝炎。症状や原因、感染経路や治療法について医師が解説

C型肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染によって発症するウイルス性肝炎です。
日本では、約100万人の感染者がいると推定されており、多くの人は自覚症状がないまま生活していることが特徴的です。

無症状の人が多いことから、自分が感染していることに気付かず、症状が現れた頃には重症化しているケースも稀ではありません。
こちらの記事では、C型肝炎の症状や原因、検査、治療法や予防方法について詳しく解説します。

C型肝炎とは

C型肝炎とは

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで起こるウイルス性肝炎です。
このHCVは、主に血液の中に存在しているウイルスであり、薬物中毒の患者や医療従事者の他に、輸血による感染が多いことが特徴的です。
C型肝炎は、一過性および持続性の感染症でありますが、一生涯感染している状態の慢性肝炎であることがほとんどでしょう。

また、感染者の約80%の人が無症状であり、多くの人が気付かないまま生活している状態です。
慢性肝炎や肝硬変、肝がん患者の約60%は、HCV感染者であることも特徴の一つでしょう。
さらに、HCVに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、約2週間~6ヵ月です。
最長で6ヵ月と長いため、検査を受ける時点で感染時の状況を再度確認することは難しいでしょう。

男性のC型肝炎の症状

男性のC型肝炎の症状

男性がHCVに感染した場合、そのほとんどは感染に気付きません
つまり、多くの感染者は無症状であるということです。
しかし、症状が出る場合には、下記のような流れになります。

  1. インフルエンザ様症状(発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気、嘔吐など)

↓1~7日後

  1. 灰白色便、暗色尿、黄疸(眼球や皮膚が黄色になる)

↓4~8週間前後

  1. 症状は消失
  2. 30~40%は治癒、残り60~70%は慢性肝炎に移行し、肝硬変や肝がんの原因となる

C型肝炎は、他の肝炎と比較して慢性化・重症化しやすい肝炎であることが特徴的です。

男性のC型肝炎の原因

C型肝炎の原因として、主にHCVを保有している人の血液を介して感染することが挙げられます。
では、その感染経路について具体的に説明していきます。

C型肝炎の主な感染経路

C型肝炎の主な感染経路は、血液感染であることが特徴的です。
国内には約100万人のHCV感染者がいますが、そのほとんどは輸血後の感染者となっています。
現在は輸血からの感染はほとんどありませんが、以前輸血を受けたことで感染した人は一定数いらっしゃいます。

その他にも、性行為が原因となり感染するケースもあります。
しかし、HCVの潜伏期間は最長で6ヵ月と長いため、それまで症状が出ていない場合は自分でも感染していることに気付かないでしょう。
その間に、配偶者やパートナーと性行為があった場合は、血液を介して感染を拡大している可能性がある疾患です。

男性のC型肝炎の検査

男性のC型肝炎の検査

HCVの感染を確認するためには、血液検査によりウイルスマーカーを調べる方法があります。
感染機会があってから、3ヶ月を経過したタイミングで検査が可能です。
それより早い時期は、検査しても陰性と結果が出る場合があるため、検査の時期は医師と相談することになるでしょう。

ただし、感染機会から24日経過していれば精密検査の実施は可能であり、およそ4~5日後に結果が分かるようになっています。
血液検査の内容としては、HCV抗体陽性(HCVが血液中にいる)とHCV-RNA陽性(血液中にHCV遺伝子がいる)となれば、C型肝炎であると確定診断されます。

男性のC型肝炎の治療

男性のC型肝炎の治療

男性のC型肝炎は、HCVを体内から排除することが有効な治療となります。
以前は、日本においてインターフェロン治療を基本として実施していました。
しかし、この治療法は体内のウイルス量によって効果が不十分となり、副作用も大きいことから使用されなくなりました。

そこで、現在はインターフェロンフリー治療が主流となっています。
これは、直接作用型抗ウイルス剤(DAA)という飲み薬であり、約95%以上のHCV感染者の体内から、ウイルスを排除することが可能になりました。

ただし、HCV感染によって肝臓の機能が悪化している場合は、引き続き治療を受けて経過を見ていくことが大切です。
当院では、現在C型肝炎に対する治療は行っていません。
血液検査にて、C型肝炎と診断された方には、適切な医療施設を紹介しています。

男性のC型肝炎の予防方法

男性のC型肝炎では、他のウイルス性肝炎で効果があるワクチンは開発されておらず、有効的な予防法がない現状が問題となっています。
そこで、C型肝炎を予防するためには、原因となるHCVに感染しないことが大切です
日頃から、下記の予防法を意識しましょう。

  • 他人の血液に触れないこと
  • 血液が付着しているものを共有しないこと(カミソリ、ピアス、バスタオルなど)
  • ピアスやタトゥーを行うときは、器具を使い回さないこと
  • 性交渉の際は、必ずコンドームを装着すること

このような感染予防を徹底し、HCVに感染しないように血液感染に注意しながら日常生活を送りましょう。

神田西口クリニックのC型肝炎治療

当院では、現在C型肝炎に対する治療は行っていません。
血液検査にて、C型肝炎と診断された方には、適切な医療施設を紹介しています。

神田西口クリニックは男性のためのクリニック。
受付スタッフ、看護師、医師すべて男性です。
C型肝炎については、さまざまな情報が溢れているからこそ不安も大きいと思います。

なのでまずは些細なお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
一人ひとりの症状に寄り添い、オーダーメイドの処置処方を行います。

C型肝炎検査の料金

【検査】

HCV抗体検査 4,500円(迅速検査なし)

男性のC型肝炎についてのよくある質問

C型肝炎は血液感染であり、キスやお風呂によって感染するリスクは低いと考えられます。
ただし、口の中に出血がある状態でキスをしたり、歯ブラシやカミソリを共用したりと、感染者の血液に直接触れるような場合は、感染のリスクがあるため注意が必要です。

C型肝炎は、直接作用型抗ウイルス剤(DAA)という飲み薬による治療を受けて、HCVを体内から排除できるまで、体内に存在しています。
よって、自然に治癒することは難しいです。

ただし、肝臓の機能に問題がなく体内からHCVを排除できれば、再感染しないかぎり治癒した状態であると考えても良いでしょう。

C型肝炎は、男性不妊に影響を与える可能性があります。
C型肝炎のほとんどは慢性肝炎となっており、自分では気付かずに肝臓を始めとする臓器に不調を来している場合があるでしょう。
その結果、精子の運動機能に影響が出ている場合があります。

受精率などにも影響している可能性があるため、妊娠をお考えの場合は検査を受けてみることをおすすめします。

C型肝炎に効果がある治療薬は、医師が処方する直接作用型抗ウイルス剤(DAA)という飲み薬のみになります。そのため、市販薬やネットで購入した薬は効果がありません。

C型肝炎は、ほとんどの方が無症状で生活しており、慢性肝炎の状態になっている方が多く存在しています。
C型肝炎では急性肝炎になることは稀ですが、急性肝炎の場合は放っておくと炎症が激しくなり、肝不全に移行するリスクがあります。

また、慢性肝炎であっても、放っておくと肝硬変や肝がんに進行する可能性があります。少しでも違和感がある場合は、早期に医療機関を受診することが大切です。

 

適切なタイミングで検査や治療を受けましょう

男性のC型肝炎は、血液感染によるウイルス性肝炎です。
ほとんどが無症状であり、慢性肝炎になっている方が多くいらっしゃいます。

C型肝炎は、抗ウイルス剤を服用しHCVを排除することが最も有効的でしょう。
少しでも不安な方は、医療機関を受診することをおすすめします。

参考:一般社団法人 日本肝臓学会

監修者

板東 大晃

神田西口クリニック院長 板東 大晃

東京都内の複数クリニックにて
男性医療を多数経験し2019年に
男性専門の神田西口クリニックを開設。
診療実績150,000人以上。
(2014年4月〜2021年12月)
すべての患者様に真摯に向き合ってきた経験と豊富な知識があります。
神田西口クリニックは、悩みを抱えている皆様の一人一人の状況に合わせた適切な解決策を提案します。
男を上げて、顔を上げて、たった一度の人生を謳歌していきましょう!