引き締まった理想的な身体を手に入れたい。
そのような願望を持ちながら、日々トレーニングに励んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、
- 筋肉トレを頑張っているのに筋肉が大きくならない
- トレーニング回数もこれ以上増やせない
- 筋肉トレを頑張りすぎて身体を痛めてしまった
- もう理想の身体を手に入れることはできないのだろうか
など、お悩みの方もいるかと思います。
そんな方々にご提案しているのが、男性ホルモンとタンパク同化ホルモンを併用して、副作用対策も行いながら、その方の身体の状態に合わせたオーダーメイド式の筋肉増強プログラムです。
しかし筋肉増強剤には副作用もあるため、使用にあたって不安を感じる部分も多いかと思います。
そこでこの記事では筋肉増強法ついて、副作用や使用する際の注意点などを解説します。
筋肉増強に興味のある方は参考にしてください。
目次
筋肉増強剤とは
筋肉増強剤とは、筋肉を増強させるための薬剤のことをいいます。
筋肉をつけるためには、男性ホルモン(テストステロン)が深く関係しています。
筋肉をどこまで肥大させることができるかは、日々のトレーニングの強度に加え、個人のテストステロンの分泌量や、テストステロンを受け取る筋肉側のレセプターの量に左右されます。
しかし、その多くが遺伝子によって規定されているため、ある一定のところで伸び悩んでしまうのが実情です。
男性ホルモンは20歳代をピークとして、30歳以降は年に1〜2%程度ずつ低下してきます。
年齢を重ねるといくら筋トレを頑張っても筋肉がつきづらくなるのは、テストステロンの減少が原因の一つです。
そこで筋肉増強剤として男性ホルモンを投与することで、筋肉の増強を図ることができるのです。
アナボリックステロイドとは?
アナボリックステロイドは筋肉増強剤の一種ですが、先述した男性ホルモンとは別物で、“タンパク同化ホルモン”と呼ばれます。
男性ホルモンであるテストステロンは身体の中にも存在するステロイドであるのに対し、アナボリックステロイドは合成ステロイドの一種です。
男性ホルモンの作用も持ち合わせています。
そもそもステロイドとは?
“ステロイド“と聞くと、薬のイメージがあるかと思います。
しかしステロイドはもともと人間の身体で作られるホルモンの一つです。
ステロイドにはいくつか種類があり、それぞれ作用が異なります。
男性ホルモンであるテストステロンも性ホルモンと呼ばれるステロイドの一種ですが、アレルギーなどで使われるステロイドは副腎皮質ホルモンと呼ばれます。
“ステロイド”という名前がつくからといって、すべて同じ働きをするものではないということを理解しましょう。
筋肉増強剤は怖い?
「筋肉増強剤を使用して、理想的な身体を作りたい」と思ってはみても、
筋肉増強剤はドーピングのイメージがありますし、副作用の心配から使用するのが怖いと感じる方もいるでしょう。
確かに筋肉増強剤は副作用もありますし、スポーツ選手やボディービルダーなどはドーピングになるため使用できません。
また、ネット等で個人購入をした筋肉増強剤を自己判断で使用することには危険が伴います。
しかし、専門知識のある医師の指導のもとでの筋肉増強は、副作用への対策を行いながら、ご自身の身体に合わせた理想的な身体づくりを目指すことができます。
副作用への理解と対策をしっかりと行い、専門家の指導のもとで使用することで、リスクを最小限にしながら筋肉増強することが可能です。
医師がおすすめする筋肉増強法
近年、ご自身の身体に意識を向け、ボディメイクに関心を持つ方が増加していますが、同時に思い描く理想の身体と実際の身体とのギャップに悩む方も増えてきています。
当院ではそのようなお悩みをお持ちの方に、男性ホルモンとタンパク同化ホルモンを併用し、副作用対策も行いながら、個々のお身体の状態に合わせたオーダーメイド式の筋肉増強プログラムをご提案しています。
男性ホルモン補充
男性ホルモン補充は海外などでは専門知識を持った医師による自由診療で取り入れられている人気のボディメイク医療です。
男性ホルモンであるテストステロンをより強力にした薬剤を注射または塗り薬で体内に取り入れることにより、筋肉増強を促したり、男性更年期障害の治療に役立てられたりしています。
加齢とともに筋肉がつきにくくなってきた方にも人気の治療法です。
タンパク同化ホルモン補充
タンパク同化ホルモン補充は男性ホルモンの男性化作用を弱めタンパク同化作用のみを強めたものです。
単独でも効果はありますが、男性ホルモンと併用するとよりいっそう筋肉が増強しやすくなります。
また、男性ホルモンの副作用が気になる方は、タンパク同化ホルモン単独の注射も可能です。
医療機関で筋肉増強を行うメリット
筋トレブームが浸透している昨今、アナボリックステロイドを販売しているWEBサイトが存在します。
そのため個人で薬剤を購入し、筋肉増強を図ろうと考える方もいるかもしれません。
しかし、自己判断での使用は副作用の影響や、商品そのものが擬似品である可能性も否定できません。
よって安全に筋肉増強を行うためには、医師の指導のもとで行うことが望ましいといえます。
この項では医療機関で筋肉増強を行うメリットについて解説します。
副作用の予防が可能
筋肉増強剤は、筋肉を増強するには効果的である反面、副作用にも注意が必要な薬剤です。
そのため、自己判断での購入や調整は副作用が強く出てしまうことも考えられます。
また、ご自身で購入した薬剤を使用し、万が一体調不良や副作用が現れた場合、専門の医療機関でないと対応してくれない可能性があり、病院探しから受診、治療まで時間を要することも考えられます。
医療機関での筋肉増強プログラムは、定期的な血液検査を実施するため、自覚のない副作用にも対処が可能です。
また、副作用が現れた場合にもスムーズに対処することができますし、副作用が現れないように事前に予防薬を使用することも可能です。
体質や生活習慣に合わせた薬を選択できる
筋肉増強にあたっては、事前に採血を行いテストステロンの量の確認を行います。
そして患者様の希望をうかがい、薬剤の種類・用量・来院頻度などの治療内容を組み立てていきます。
そのため、自分の体質や生活習慣に合わせた薬を選択することが可能です。
医師と相談しながら効果的な治療が可能
医療機関での筋肉増強プログラムは、まず副作用対策の注射や内服薬について説明したうえで、提案をしていきます。
当院でも、注射と塗り薬の併用またはどちらかをご選択いただけます。
注射の場合、いつまでに筋肉増強をしたいのか、どのくらい筋肉を増やしたいのかによって来院頻度が変わってきます。
毎回どういったスケジュールで治療していくかを患者様と相談しながら決めていきます。
回数縛りもなく、好きな時にいつでもやめることが可能です。
一人ひとりの身体や筋肉量、来院頻度に合わせたオーダーメイドのプログラムですので、無理のない効果的な筋肉増強が可能です。
筋肉増強の注意点
筋肉増強を受けるにあたっては、注意点がいくつかあります。
副作用があることを理解する
筋肉増強剤は、筋肉をつけるためには効果的ですが、副作用にも注意が必要な薬剤です。
副作用に関しては予防することも可能ですが、副作用があることを理解したうえで治療を受けましょう。
副作用に対しては採血を実施し、テストステロン量や肝機能・腎機能などのチェックや問診を行うことで、自覚のない副作用に関しても早期に対処できるような対策をしています。
よって、筋肉増強のための男性ホルモン・タンパク同化ホルモン補充には、定期的な採血検査が必須となるため注意が必要です。
筋肉増強剤の副作用
男性ホルモン補充の副作用は、
- 陰茎肥大
- 持続勃起症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 精子の質の低下(男性不妊の原因になることもある)
- 肝機能障害
- 多血症
- にきび増加
- 髭などの増毛、頭皮の脱毛
- 女性化乳房
タンパク同化ホルモンの副作用には
- 多血症
- 大量投与により、精子の質が低下
などがあげられます。
トレーニングの継続は必須
残念ながら、筋肉増強剤を使用したからといって、自然に筋肉がつくわけではありません。
トレーニングも同時に行うことで筋肉をつけることができます。
ひとりではトレーニングを続ける自信がないという方も、定期的に医師からのアドバイスを受けることで、モチベーションが上がり、継続につながるでしょう。
食生活の見直しも大切
筋肉増強中は、筋力アップを意識した食生活に切り替えてみましょう。
高たんぱく食、低脂質、アルコール摂取の減量などが重要です。
それらにより、より効果的な筋力増強が期待できます。
神田西口クリニックの筋肉増強
神田西口クリニックは男性のためのクリニック。
受付スタッフから、医師まですべて男性です。
体型や肌、頭皮に関する男性ならではの悩みも医療の力で解決できます。
なんとかしたいとサロンに通ったものの思うように改善しない方、努力を重ねても理想までのあと一歩の距離が縮まらないという方、目に見える効果を実感したい方。
医療機関だから扱える先端技術をオーダーメイドで提供します。
安心のその先の、自信に溢れる未来のために。
医師も効果を体感する施術、まずは一度体験ください。
当院で扱っている薬剤
男性ホルモン補充
① エナルモンデポー
エナルモンデポーは国内承認薬です。
テストステロンが1種類含まれており、男性ホルモン補充が初めての方や、維持をしたい方などにオススメです。
② サスタノン
テストステロン4種が混合された薬剤です。
トレーニングを頑張りながら、筋肉をつけたい方に向いています。2~3週間ほど効果が続きますが、筋力アップの効率を考えると1週間に1回で注射することもオススメとなります。
インドのZydus Fortiza (Zydus Healthcare Ltd.)社の製品で日本未承認薬です。海外医薬品専門卸業者である株式会社つばめLaboから入手しております。
海外では低テストステロン症に対して適用されている注射剤です。
③ ネビド
ネビドは1回打つと4~8週間効果が持続する薬剤です。
時間がない方、頻繁に通院できない方に向いています。
ドイツのBayer社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者である株式会社つばめLaboから入手しております。
海外では男性更年期障害や男性性腺機能不全に対して適用されている注射剤です。
④ アンドロフォルテクリーム
テストステロンを補充できる塗り薬です。陰のうに塗ることで徐々に男性ホルモンを増やすことができます。
どちらかというと男性更年期障害の治療に使われますが、男性ホルモンが増加するため、筋肉増強にも効果があります。
オーストラリアのLawley社の製品になります。
日本では未承認のため、海外医薬品専門卸業者である株式会社つばめLaboから入手しております。
なお、以下の方は男性ホルモン補充を受けることができません。
- 前立腺疾患の既往のある方(特に前立腺がん)
- 心疾患、腎疾患の既往のある方
- がんの骨転移がある方
- スポーツ選手(プロ・アマ問わず)
- 女性の方
- 21歳未満の方、70歳以上の方
タンパク同化ホルモン補充
①リモボラン
テストステロンは精巣で95%、副腎で5%、日々作られています。
しかし、男性ホルモンを外から補充することで、精巣がテストステロンを作りだすのをやめてしまいます。
そのため、男性ホルモン補充では精巣が萎縮し、生殖機能が低下してしまうリスクがあります。
一方でタンパク同化ホルモンは、筋肉を作る成分だけを抽出した薬剤で、精巣が萎縮するのを防ぎながら、筋肉の増強を図ることが可能です。
これから子供が欲しいと考えている方、年齢が若い方、精巣に負担をかけたくない方に向いている薬剤です。
リモボランはドイツのBayer社の製品であり、海外医薬品専門卸業者である株式会社つばめLaboから入手しております。
なお、タンパク同化ホルモンを使用できない方は以下になります。
- 心疾患、腎疾患の既往のある方
- がんの骨転移がある方
- スポーツ選手(プロ・アマ問わず)
- 妊娠されている方
より効果を上げたい方には、男性ホルモンとタンパク同化ホルモンを併用することも可能です。医師とよく相談し、ご自身に合ったプログラムを提案してもらいましょう。
サスタノン、ネビド、リモボランについては、現在、国内未承認の医薬品です。
万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
筋肉増強についてのよくある質問
筋肉増強は自由にやめることも可能ですか?
当院での筋肉増強治療は回数縛りもなく、好きなときにいつでもやめることが可能です。
しかし、個人輸入などで購入し、長期にわたり筋肉増強剤を使用している場合は注意が必要です。
いきなりやめてしまうことでテストステロンの量が急激に下がってしまい身体にさまざまな影響をもたらす可能性もあります。
医療機関で定期的にテストステロン量のチェックを行うことで、副作用が起きるのを防ぐことが可能です。
リスクを最小限に筋肉増強を行うために、医師によく相談してから決めましょう。
こちらの治療はドーピングになりますか?
筋肉増強にかかわる薬剤は、薬物検査で検出されます。
そのためスポーツ選手(プロ・アマ問わず)やボディビルダーの方は治療を受けることができませんのでご注意ください。
“ドーピングは,スポーツのフェアプレイ精神に反し,競技者の健康を損ね,薬物の習慣性から社会的な害を及ぼすばかりか,人々に夢や感動を与えるスポーツそのものの意義を失わせ、国民の健康的な生活や未来を担う青少年に対して悪影響を及ぼすものです。”
ドーピングに関する規定は厳しく、風邪薬ひとつでもドーピング違反になる物質が含まれている可能性があります。
スポーツ選手は体内に取り入れるものすべてにおいて責任を持たなければなりません。
筋肉増強は不妊の原因になりますか?
筋肉増強剤の副作用の一つに精巣機能の低下があげられます。
もともと精巣や副腎で作られているテストステロンですが、筋肉増強剤を使用することによって、身体の中でテストステロンを作ることをやめてしまいます。
精巣機能の低下によって精子の質が悪くなることで不妊の原因になることがあります。
これから妊娠を望まれている方や若い方には、精巣刺激ホルモンであるhCGの注射やクロミッドという内服薬によって精巣機能の低下を防ぐことが可能です。
医療の力で筋肉増強ができる
筋肉増強についての注意点、副作用への対策について解説しました。
年齢を重ねると、男性ホルモンが減少し筋肉がつきづらくなってくるため、筋肉増強剤を使用しながら、トレーニングを行うことで効果的に筋肉をつけることができます。
近年、筋肉増強剤は個人でもネットで購入できるようになっていますが、自己判断での筋肉増強剤の使用は副作用や健康被害を考えると危険が伴い望ましくありません。
医療機関において医師の指導のもと、定期的な検査で体調をチェックしながら治療を受けることで、副作用に対しても早期に対処することができ、必要に応じて予防薬を使用することもできます。
筋肉増強をお考えの方は、医療機関で相談してみましょう。
監修者

神田西口クリニック院長 鈴木 鑑
2003年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。
2014年都内某クリニックにて性感染症診療に従事。
10万人以上の性感染症患者さんの悩みに寄り添い解決してきた実績がある。
2023年神田西口クリニックの院長に就任。
所属学会・資格
- 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
- テストステロン治療認定医
- 日本性感染症学会
- 日本感染症学会
- 日本化学療法学会
- 日本メンズヘルス医学会