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テストステロンで筋肉増強。理想の身体をつくるホルモン補充について医師が解説。

テストステロンで筋肉増強。理想の身体をつくるホルモン補充について医師が解説。

男性ホルモンであるテストステロンは、男性の活気ある生活に必要不可欠な存在です。
しかしテストステロンは加齢や過度なストレスが原因で、低下しやすいのが特徴。

「筋トレをしても若い頃のように筋肉が付きにくくなった」
「運動をしているのに身体のたるみが気になる」

そう感じる方は、テストステロンが低下しているせいかもしれません。
テストステロンは薬により補充することが可能です。
筋肉を効率よくつけたいと考えている方に、おすすめしたいテストステロンの補充療法について効果や副作用を解説します。

テストステロンとは

テストステロン(Testosterone)は、男性ホルモンの一つです。
男性ホルモンは、別名アンドロゲン(Androgen)とも呼ばれるステロイドホルモン。
アンドロゲンにはテストステロンの他にも、アンドロステンジオン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)などの種類があります。

テストステロンはアンドロゲンの9割以上を占める、男性ホルモンの代表的な存在です。
テストステロンの原料はコレステロールで、複雑な過程を経て生成されます。
生成される場所は95%が精巣、残り5%は副腎で作られます。
テストステロンの主な役割は下記の通りです。

  • 第二次性徴を起こす
  • 精子の生成促進
  • 筋肉の肥大を促進
  • 脂肪を燃焼する
  • 性欲を高める
  • 注意力・記憶力を高める
  • 前向きな思考ややる気を高める

これらの役割を考慮すると、男性が活発に生きていく上で欠かせないホルモンだということがお分かりいただけるでしょう。
テストステロンをはじめとするアンドロゲンは、10代の思春期頃に急速に分泌が高まり、第二次性徴(声変わりや、筋肉・骨の成長、陰毛をはじめとする体毛の成長など)を発生させます。
そして20代ごろまでに分泌のピークを迎え、その後は大抵は山なりに低下していきます。

分泌量の低下の程度は個人差が大きく、40代以降急激に低下してしまう人もいれば、高齢になってもある程度の分泌量を保持できている人もいます。
男性が中年以降太りやすく筋肉がつきづらくなるのは、このテストステロンの低下が関係しています。

ちなみに、“男性”ホルモンと名がついていますが、テストステロンは女性の体内にも存在しています。
分泌量は男性の1/20程度ですが、体毛や意欲や判断力などに影響を与え、女性にとっても大切なホルモンです。

テストステロンの基準値・正常値

テストステロンはアルブミンや性ホルモン結合グロブリンなどのタンパク質にくっついているものと、何にもくっつかずにフリーで動いている”フリーテストステロン(遊離テストステロン)”があります。
テストステロンの中でも、フリーテストステロンは特に男性ホルモンとしての作用が強いです。

日本では以前の検査方法では、このフリーテストステロンのみを測定してましたが、最近は海外の基準に合わせて、総テストステロン(アルブミンや性ホルモン結合グロブリンなどのタンパク質に結合しているものとフリーテストステロンを合わせたもの)も測定するようになっております。

血中フリーテストステロンの基準値は下記の通りです。

年齢20〜29

30〜39

40〜49

50〜59

60〜69

70〜

基準値(pg/mL)7.6〜23.8

6.5〜17.7

4.7〜21.6

4.6〜19.6

5.3〜11.5

4.6〜16.9

引用:https://test-guide.srl.info/hachioji/test/detail/004462002

血中総テストステロンの基準値は下記の通りです。

年齢20〜29

30〜39

40〜49

50〜59

60〜69

70〜

基準値(pg/mL)8. 5~27.9


7.6~23.1


7. 7~21. 6
6. 9~ 18. 4
5. 4~16. 7
4. 5~13. 8

引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjurol1989/95/6/95_6_751/_pdf/-char/ja

ちなみに、テストステロンが低下することで引き起こされる男性更年期障害(LOH症候群)は、特徴的な症状に加え、午前中の総テストステロン値が250ng/dl以下、または総テストステロン値が250ng/dl以上の場合はフリーテストステロン値が7.5pg/mL以下の場合に治療を開始する必要があるとされています。

テストステロン減少の原因

テストステロン減少の原因

テストステロンは加齢によって減少することがわかっています。
20代前後でピークを迎え、以降は山なりに減少していくのです。
減少の程度は個人差が大きく、急激に減少してしまう人や年齢を重ねてもある程度の値を維持できる人もいます。

またテストステロンの減少にはストレスが大きく関係しています
年齢や体質を問わず、過度なストレスによってテストステロンが急激に減少してしまうことがあるのです。
中年以降は子供の進学や親の介護、社会的地位向上に伴う責任の増大などの理由で、ストレスを貯めやすい年代だとされています。

40歳以降の男性がテストステロンが減少しやすいのは、単なる加齢変化だけでなくストレスが要因の部分も大きいのかもしれません。
テストステロンが減少すると、下記のような弊害が生じます。

  • 筋肉がつきづらくなる
  • 脂肪がつきやすくなる
  • 性欲が低下し異性を魅力的だと感じなくなる
  • 朝勃ちしにくくなる
  • 集中力や注意力が欠ける
  • 思考がネガティブになり、ひどいと抑うつ状態になる

テストステロンは男性が活発に過ごすためには必要不可欠。
減少しすぎてしまうと、うつ病にも似た症状が現れる場合も。

実際に、中年以降テストステロンの低下により症状が出ているのに気づかず、うつ病だと思い込んで精神科に受診される方もいらっしゃいます。
テストステロンは男性の心身の健康に深く関係しているのです。

テストステロン補充療法とは

テストステロン補充療法とは、その名の通りテストステロンを体に補充する治療のこと。
テストステロンが低下して生じる男性更年期障害などの治療としてだけでなく、筋肉を増やしてより男らしい体を手に入れたいという目的で行う方が多くいます。

ボディメイクを目的としたテストステロン補充療法は海外でも人気です。

当院で行うテストステロン補充療法に使用する薬は、注射と塗り薬があります。
注射ではエナルモン、サスタノン、ネビドの3種類をご用意しています。
3種類とも全て、他の部位に比べて痛みの少ないお尻の筋肉に注射します。

薬剤名

製造元

特徴

エナルモン

国内(あすか製薬)

男子性腺機能不全、造精機能障害による男性不妊、骨髄繊維症、腎性貧血の治療に対して国内で承認を受けている。
含まれるステロイドは1種類。
男性更年期障害に悩む方に特におすすめ。
サスタノン

インド(Zydus Fortiza社)

国内では未承認の薬剤。海外では低テストステロン症の治療に使用されている。
含まれるステロイドは4種類。
トレーニングに力を入れて筋肉をつけたい方におすすめ。
ネビド

ドイツ(Bayer社)

国内では未承認の薬剤。海外では男性更年期障害や男性性腺機能不全の治療に使用されている。
他のふたつに比べて効果の持続時間が長く、注射頻度が少なく済む。
忙しくてなかなか受診する暇がない方におすすめ。

塗り薬はアンドロフォルテクリームをご用意しています。

薬剤名

製造元

特徴

アンドロフォルテクリーム

オーストラリア(Lawley社)

陰嚢(金玉)に毎日ご自身で塗布するもので、皮膚からテストステロンを吸収するため、注射よりも効果は比較的緩やか。
注射はしたくないけどテストステロンを補充したいという方におすすめ。

精巣への負担が少ない方法で筋肉増強を希望される方もいます。
子作りを近々行う予定の方などにおすすめしたいのが、リモボランとデカデュラボリンいう注射のお薬です。
両者ともテストステロンではなく、タンパク同化ホルモンにあたります。
テストステロン補充療法の注射と同様、お尻に打つものです。

薬剤名

製造元

特徴

リモボラン

ドイツ(Bayer社)

タンパク同化ホルモン。
筋肉を作る成分のみを抽出したもので、精巣へのダメージをあまり与えないのが特徴。
筋肉をつけたいけど精巣へのダメージを抑えたい方におすすめ。

デカデュラボリン

インド(Zydus Fortiza社)

タンパク同化ホルモン。
リモボランと特徴は同じだが、リモボランよりも強力。

テストステロンを増やすことで得られる効果

テストステロンを増やすことで得られる効果

テストステロン補充療法によってテストステロンが増えると、どのようなメリットがあるのか解説します。

筋肉増強

テストステロンには筋肉の肥大を促進する効果があります。
テストステロンは細胞に取り込まれてアンドロゲン受容体と結合し、筋肉の成長に必要なさまざまな指令を出したり、筋細胞の崩壊を防ぐ役割を担っているのです。

そのため、テストステロンを補充しながらトレーニングを行うと、効率よく筋肉がつけられます。
アスリートが競技の前後にテストステロンを摂取すると、ドーピングとみなされてしまうほど、テストステロンの筋肉増強作用は強いです。

ただしテストステロンを補充するだけではさほど筋肉はつきません。
テストステロンの補充に加え、トレーニングを行うことが大切です。

男性更年期障害の改善

男性更年期障害は、テストステロンの低下に伴い様々な症状を引き起こす疾患。
更年期障害というと女性だけのものと思っていらっしゃる方も多いですが、男性にも生じます。

その症状は、疲れが取れない、眠りが浅い、汗が増える、勃起しにくくなるなどの身体的なものから、イライラする、やる気が出ないなどの精神的なものまで幅広く、個人差も大きいです。
男性更年期障害はテストステロンの低下が原因で生じるため、テストステロンを補充することで症状の改善が期待できます。

EDの改善

テストステロンには性欲を高める効果があり、ED(勃起不全)の改善のために使用されることもあります。
特にテストステロン欠乏によるEDには一定の効果が期待できるでしょう。

ただしEDは様々な要因が複雑に絡み合って生じている場合も多く、全てのED患者にテストステロン補充療法が適している訳ではありません。

テストステロン補充療法の副作用は?

テストステロン補充療法の主な副作用は下記の通りです。

  • 陰茎肥大
  • 持続勃起症
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 精子の質の低下(男性不妊の原因になることもある)
  • 肝機能障害
  • 多血症
  • にきび増加
  • 髭などの増毛、頭皮の脱毛
  • 女性化乳房

副作用の陰茎肥大については、男性にとってメリットになる可能性もあります。
タンパク同化ホルモンの副作用は下記の通りです。

  • 大量持続投与により精子の質の低下(男性不妊の原因になることもある)
  • 肝機能障害
  • 多血症

テストステロン補充療法は、必ず医師の診察のもと安全に配慮して行います。
ご不安・ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

テストステロンを増やすための生活習慣

テストステロンを増やすための生活習慣

テストステロンは本来体内で生成されるホルモンです。
低下する大きな原因は加齢やストレスによるものですが、生活習慣にも多少なりとも影響を受けています。
テストステロンを増やすためには、下記の生活習慣を取り入れると良いでしょう。

適度な運動をする

適度な運動や筋トレは、テストステロンの大敵であるストレスを発散させると共に、テストステロンの分泌を促進してくれるという一石二鳥の嬉しい効果も。

タンパク質を積極的に摂る

タンパク質は筋肉を構成するとともに、コレステロールをテストステロンへと変化させるために必要不可欠な栄養素です。
ただしタンパク質だけ摂っていれば良い訳ではありません。

偏りなくバランスの良い食事を摂ることが最も大切です。

良質な睡眠を十分に確保する

良質で十分な睡眠は心身を安定させストレスを減らし、体の調子を整えてくれます。
睡眠不足はテストステロン低下に繋がるという研究データもあるほど、テストステロンには睡眠が欠かせません。

神田西口クリニックのテストステロン補充療法

神田西口クリニックは男性のためのクリニック
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医師も効果を体感する施術、まずは一度体験ください。

テストステロン補充療法の料金や詳細

テストステロン補充療法の詳細については下記をご覧ください。

テストステロン補充療法についてのよくある質問

テストステロンを補充すると、筋トレの効果を増大させることができます。
テストステロンは筋肉の肥大に関わるホルモンのため、補充することで筋肉がよりつきやすくなります。

筋肉がつきづらい方や効率よく筋肉をつけたい方には、テストステロンの補充がおすすめです。

テストステロン補充療法が認知症予防に効果的であるかどうかは、未だはっきりとした研究データが出ておらず不明ですが、可能性はありそうです。
テストステロンは空間認知や集中力、記憶力、判断力などに影響を及ぼすことがわかっており、補充することでこうした思考力や認知力に良い影響を与えることは大いに期待できるでしょう。

また、テストステロン補充の結果筋肉量が増えて体脂肪が減少すれば、糖尿病などの生活習慣病リスクを下げることに繋がります。
糖尿病をはじめとした生活習慣病は認知症を誘発するため、間接的に認知症を予防することも期待できます。

 

一時期、「テストステロンを増やすなら冷水に使ったり冷水シャワーを浴びると良い」という噂が流れたことがありました。
この噂には科学的根拠はなく、実際の研究では冷水を浴びることでむしろテストステロン値はやや低下することがわかっています。

[参考:https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282681337210112]

ただ精巣は熱に弱いという性質を持っており、最適温度は34〜35℃程度だとされています。
サウナなどに頻繁に行く方などは、精巣の機能が低下してしまう可能性がありますのでご注意ください。
つまりは、テストステロンにおいて言えば、体を温めすぎるのも冷やしすぎるのもあまりよくないということです。

気になる方はお気軽にご相談ください

テストステロン補充療法について詳しくご説明しました。
理想的な引き締まった身体、理想的な筋肉を手に入れたいという方は一度、テストステロン補充療法をお試しいただくことをおすすめします。

実際にテストステロン補充療法で筋肉をどこまで肥大させることができるかは、トレーニングの強度や個人のテストステロン分泌量、テストステロンを受け取るアンドロゲン受容体の量、年齢などによって個人差が大きいもの。

神田西口クリニックでは、テストステロン補充療法に加え、時にテストステロンとタンパク同化ホルモンを併用し、副作用対策も行いながら、その方の体質に合わせた「より効果が高い方法」をご提案するオーダーメイド式の筋肉増強プログラムをご用意しています。
ご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

監修者

神田西口クリニック院長 鈴木 鑑

2003年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。
2014年都内某クリニックにて性感染症診療に従事。
10万人以上の性感染症患者さんの悩みに寄り添い解決してきた実績がある。
2023年神田西口クリニックの院長に就任。

所属学会・資格

  • 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
  • テストステロン治療認定医
  • 日本性感染症学会
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本メンズヘルス医学会