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男性の梅毒とは?症状や感染経路から検査と治療法を医師が解説

男性の梅毒とは?症状や感染経路から検査と治療法を医師が解説

現在、日本でも感染者数が急増している梅毒。 
梅毒は、感染に気づかず発見が遅れると、日常生活が送れないほど症状が出てしまう可能性がある疾患です。

  • 性行為のあと、陰部や口の中にしこりができている。痛くない。
  • 体の発疹がなかなか治らない。
  • この症状、もしかしたら梅毒かもしれない。

現在、このような不安を抱えている方もおられるかもしれません。
しかし早期発見・治療をすれば、完治させることができます。
本記事では梅毒の症状から経過、治療方法などを解説します。
梅毒について正しく理解し、早めの対処をしましょう。

梅毒とは

梅毒は、トレポネーマ・パリダム(Treponema pallidum)という病原菌が、粘膜や小さな傷口から体内に侵入することで発症する性感染症です。

日本の感染状況

梅毒は昔、治療法が確立されておらず、多くの人が命を落とした感染症です。
日本では江戸時代に大流行しましたが、第二次世界大戦後、ペニシリン系抗生物質の普及により、感染者は減少しました。
しかし、2010年ごろから再び感染者が増えはじめ、2021年の国内感染者数は7,000人を超えています。

年齢別にみると、男性では20〜50代、女性では20〜30代での感染が増加。
メディアでもここ最近の急増に関する内容が流れていたため、ご存じの方も多いことと思います。

参考:国立感染症研究所
IASR41(1),2020【特集】梅毒

梅毒の感染経路

梅毒の病原菌である、トレポネーマ・パリダムは、低酸素状態でしか長く生きられないため、感染経路は限られています。
トレポネーマ・パリダムは、感染者の粘膜や血液、滲出液などの体液に含まれており、非感染者の粘膜や傷口と接触することで感染します。
感染者との性行為やオーラルセックスなどの擬似性行為、キスが主な感染経路となります。

また、梅毒は性感染症でもありますが、梅毒にかかった女性が妊娠すると、胎盤を通じてお腹の赤ちゃんにも感染してしまいます。
流産や早産の原因になるほか、低出生体重児や骨軟骨病変など、生後の赤ちゃんに異常が出てきてしまうことも。
これを先天梅毒といいます。

梅毒の症状

梅毒の症状

梅毒の症状には段階があります。
症状の現れ方には特徴があり、第1期から第4期に分かれています。
第1〜2期までを「早期顕性梅毒」、第3〜4期を「晩期顕性梅毒」といいます。
梅毒は、感染すると全身にさまざまな症状が現れるのが特徴です。

特に初期では症状が軽度だったり、自然に消失したりすることから、感染したことに気づかない場合もあります。
よって、少しでも気になる症状がある場合は、早期に受診し検査を受けることが重要になります。
梅毒の症状を段階に分けて解説していきましょう。

第1期

第1期は感染後3週間から3ヶ月までの状態をいいます。
感染部位に痛みのないしこりや潰瘍ができます。リンパ節が腫れることもあります。
第1期にできるしこりの種類は以下になります。

初期硬結

亀頭部や陰茎、口腔内などに1㎝前後のしこりができます。硬さは軟骨程度で、痛みやかゆみはありません。

硬性下疳(げかん)

初期硬結の周囲の浸潤が強くなって硬く盛り上がり、中心部に潰瘍を形成します。痛みやかゆみはありません。
潰瘍からの滲出液にも病原菌が含まれているので、他人に感染させないように注意しましょう。

初期硬結や硬性下疳は、陰部だけでなく、口唇や手指などにもできることがあります。
その場合、陰部外初期硬結・陰部外下疳と呼ばれます。

無痛性横痃(おうげん)

感染部位周辺のリンパ節(脚の付け根、首など)が硬く腫脹します。痛みはありません。
これらのしこりは、治療をしなくても自然に消失するものです。

しかし、ここで注意しておきたいのが、症状がなくなっても血液の中には病原菌が潜んでおり、梅毒が治ったわけではないということです。
治療を行わなければ、病原菌は全身に広がり、第2期へと進行していきます。
また、この時期に性行為などをすると、他の人に感染させてしまう可能性が高くなります。

第2期

第2期は、感染後3ヶ月から3年までの状態をいいます。
治療をしないまま放置すると、病原菌は血液を介して全身に広がります。
そのため、全身に赤い発疹をはじめとした皮膚の異常がみられるのが特徴です。

皮膚症状がみられることで、先に皮膚科を受診するも、なかなか症状が改善しないことで病気が発見されることもあります。

第2期における皮膚症状の現れ方はさまざまなものがあります。以下で解説します。

梅毒性バラ疹

体幹を中心に、顔面・四肢に1〜3㎝ほどの、ピンク色の発疹ができます。
かゆみはありません。梅毒性バラ疹は、第2期で最初に出てくる皮膚症状です。

丘疹性梅毒

体幹や顔面、四肢に、5〜10㎜ほどのぶつぶつした盛り上がりのある発疹ができます。

梅毒性乾癬

手のひらや足の裏に、1㎝前後の円形で赤黒い斑ができます。その部分の皮がむけることもあります。

膿疱性梅毒

白〜黄色の内容物がある、ぶつぶつした発疹が体幹や顔面、四肢にできます。

扁平コンジローマ

ピンク色~灰白色で、表面がザラザラしている隆起性腫瘤です。
肛門や陰部周囲によくできます。名前が似ていますが、”尖圭コンジローマ”とは異なるものです。
扁平コンジローマの中には病原菌が大量に含まれています。

梅毒性脱毛

頭部全体の脱毛、または円形の脱毛がまだらに見られるのが特徴です。
「虫食い状の脱毛」と呼ばれることもあります。

梅毒性アンギーナ

扁桃や軟口蓋に、びらんや潰瘍を伴う発赤・腫脹がみられます。
第2期の発疹をはじめとした皮膚症状も、治療しなくても自然と消失することがあります。
しかし、これらも治療をせずに放置していると、病原菌は体中に残ったまま、少しずつ病状が進行していきます。

第3期

第3期は感染後3年以降の状態です。
“ゴム種”と呼ばれる、皮膚、骨、筋肉、臓器(肝臓や腎臓など)にゴムのような弾力のある1㎝以上の大きさの腫瘤ができるのが特徴です。

第4期

第4期は、感染から10年以上経過した状態です。梅毒の末期といえます。
多くの臓器に腫瘍ができ、脳や脊髄などの神経系にまで病変が進行。
手足の麻痺、歩行障害・感覚障害、思考力の低下や認知症を起こします(神経梅毒)。

また、梅毒は心臓や血管系にまで症状を引き起こします。

  • 大動脈瘤や大動脈炎
  • 心臓に血液を送る、冠動脈の狭窄

これら心血管系の病変は、動脈瘤破裂や心筋梗塞をはじめとした冠動脈疾患、心不全の原因となり、死に至る可能性が高くなります。

現在の医療では、多くの方が第2期までに梅毒と診断がつき、早期に治療を開始しています。
第3期まで進行することはまれです。

しかし、第1期、第2期で症状が軽い場合は、感染に気づかず年数が経過してしまうことも考えられます。

第3期、第4期になると、骨や筋肉、臓器にまで病変が進行し、場合によっては臓器を損傷してしまうため、治療が困難な状態となってしまいます。
気になる症状や、思い当たる行為があった場合は、早めに受診することが重要です。

梅毒の潜伏期間

梅毒は、感染後3週間から6週間の潜伏期間のあと、時間の経過とともにさまざまな症状を呈します。

梅毒の検査

梅毒の検査

梅毒は血液検査で診断可能です。
感染後の早い時期では、感染していても陽性反応が出ないことがあるため、感染から十分な期間をおいて確認します。

おおむね感染機会から4週間経過していれば検査可能です。
無症状の場合では、手術前検査などで感染症採血をした際に感染が確認されることもあります。
梅毒の抗体検査にはTP(トレポネーマ抗体)法とRPR法の2種類あります。

  • TP:過去に梅毒にかかったことがあるか
  • RPR:現在の梅毒の活動性

を調べます。
上記の検査結果と医師の診察のうえで、梅毒の診断がなされます。

梅毒の治療

梅毒の治療方法は、以前は内服治療しかなく、内服期間は約4週間。
その後も陽性が確認される場合は、さらに内服治療が延長されます。

2022年1月にようやく”ステルイズ”というペニシリン系製剤の注射治療が発売されました。
この注射は、世界ではスタンダードな治療方法ですが、日本では最近まで承認されていませんでした。

しかし、2010年以降の梅毒の流行に伴い、2021年に厚生労働省から承認を受けた治療方法になります。
筋肉注射で、施行回数も基本的には1回で済みます。患者さんへの負担が少なく済むことで、期待されている治療方法です。

内服、注射、いずれも外来通院での治療が可能です。

梅毒の予防方法

梅毒の予防方法

梅毒の予防方法は、感染者の粘膜や体液などが接触しないようにすることです。
性行為の際は必ずコンドームを使用しましょう。
しかし、コンドームを覆わない部分の皮膚からも感染する可能性があります。

コンドームを使用したからといって、感染が100%防げるというわけではありません。
陰部や口腔にしこりができたり、皮膚に気になる症状があったりする場合は、性行為は控え、先に医療機関を受診するようにしましょう。

神田西口クリニックの梅毒治療

神田西口クリニックは男性のためのクリニック。

受付スタッフ、看護師、医師すべて男性です。
性感染症については、さまざまな情報が溢れているからこそ不安も大きいと思います。

なのでまずは些細なお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
一人ひとりの症状に寄り添い、オーダーメイドの処置処方を行います。

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梅毒の検査・治療の料金

【検査】

梅毒定量検査(血液) 4,980円(迅速検査 8,980円)

【治療】

抗生物質内服(14日分) 7,900円
高用量抗生物質(14日分) 13,900円
ステルイズ筋肉注射(1回) 19,800円

詳しくは料金表もご覧ください。

梅毒についてのよくある質問

梅毒は早期の段階で治療すれば、完治は可能です。
梅毒に感染すると抗体ができますが、終生免疫(一度感染したら二度とかからないこと)を獲得できるわけではありません。
性行為の際はコンドームを使用し、適切な感染対策をすることで、再感染するのを防ぐことができます。

梅毒の場合、潜伏期間は3週間から6週間。
そこからさまざまな症状を呈しながら数ヶ月から数年と、長い期間をかけて少しずつ進行していくものです。
そのため、梅毒が発覚したからといって、”現在浮気をしている”という証拠になるとはいえません。

過去にお付き合いしていた相手との接触で感染した可能性も考えられるからです。
まずはパートナーとご自身の感染状況を知り、一緒に適切な治療を受けることを優先しましょう。

 

梅毒は、ペニシリン系の注射や抗生物質の内服により治癒可能です。
しかし、二度と感染しない終生免疫がつくわけではないので、感染者との接触があれば再感染の可能性があります。

また内服治療中にもかかわらず、症状がなくなったからといって、途中でお薬をやめてしまうと、治療が不十分となってしまいます。
医師から指示のあったお薬は、必ず服用するようにしましょう。

梅毒は、抗生物質を投与することでのみ治癒が可能です。
梅毒の第1期、第2期では、体にしこりや発疹ができますが、経過とともに自然に消失します。
しかし症状がなくなっても、病原菌は体の中に潜んでいる状態です。自然に治癒することはなく、放置すると病状は少しずつ進行していきます。

医療機関を受診するのは抵抗があるかもしれませんが、決して恥ずかしいことではありません。
ご自身とパートナーを守るためにも、早期の受診・治療をしましょう。

性感染症の中には、不妊の原因になるものもあります。
梅毒は、母親が感染していると流産や早産のリスクが高くなるほか、胎盤を通して胎児に感染し、先天梅毒を発症する可能性もあります。
これから妊娠を考えている方は、事前に性感染症の検査を受け、万が一感染しているようであれば、治療することが大切です。

また初期の妊婦健診では、梅毒をはじめとした感染症の検査を行います。
妊娠中に感染が発覚したとしても、早期に適切な治療を行うことで、ご自身の治療だけでなく、赤ちゃんに感染するのを防ぐことができます。

コンドームは性感染症の予防になります。
しかし性感染症に罹患していて治療中の場合、性行為は避けましょう。
コンドームが覆われていない部位から、相手に感染させてしまう可能性もあるからです。

また梅毒は、性行為以外でも、キスや傷口の接触で感染します。
治療中は、パートナーに感染させてしまうリスクを考えた上での行動を心がけましょう。

口腔内や口腔周囲にしこりや潰瘍がある場合は、病原菌が唾液にも含まれている可能性があります。
また、第2期で咽頭扁桃に病変がある場合は、梅毒の菌量が多いと言われております。よってキスでも感染します。

梅毒の感染が発覚した場合は、パートナーも一緒に医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。
パートナーがいる場合は、お互いにうつしあわないためにも、どちらか一方だけでなく、おふたりで治療することが望ましいです。

梅毒の治療には、ペニシリン系抗生物質が有効です。
市販薬やネットで購入したお薬は、医師から処方されたものではないため、自己判断での服用になります。そのため、副作用が出たときの対処が心配されます。
また、梅毒が治癒したかどうかは、医療機関で血液検査をして確認する必要があります。

もし梅毒が治癒していなかった場合、他の人に感染させてしまう可能性もありますし、数年後に重症化して命に関わる事態になってしまっては大変です。
確実に完治を目指すためにも、市販薬やネットでの購入は避け、医療機関の受診をおすすめします。

梅毒は、3週間から6週間の潜伏期間のあと、さまざまな症状を呈しながら、長い経過をたどり進行します。
治療しないまま放置し、3年以上経過した頃には、皮膚だけでなく、臓器や筋肉、骨などに腫瘍を作り、体の細胞を破壊します。

さらに10年以上経過すると、神経系や血管系にまで病変が進行。最終的には死に至る恐ろしい性感染症です。
治療法が確立されてからは、第3期、第4期まで進行する方はほとんどいませんが、早期発見、早期治療が重要になります。

梅毒の早期発見・治療で命を守りましょう

ここまで梅毒の症状や感染経路、治療法などについて解説してきました。
梅毒は性行為やオーラルセックスなど、粘膜や皮膚が接触し合うことで感染します。

症状は第1期から第4期まであり、数ヶ月から数年と長い経過をたどり進行していきます。
治療しないまま放置すると、徐々に病変が進行し、最終的には死に至る恐ろしい性感染症です。

しかし、第1期、第2期の段階で、適切な治療を受けることで治癒が可能です。
梅毒は決して恥ずかしい病気ではありません。

心当たりのある行為や気になる症状があると感じたら、自己判断をせず、早めに医療機関を受診し、医師の診察を受けましょう。