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彼女に性病が発覚したら。検査を受けるべき?うつしたのは誰?よくある質問に医師が回答

彼女に性病が発覚したら。検査を受けるべき?うつしたのは誰?よくある質問に医師が回答

彼女が性病であることが発覚したら「自分は大丈夫なのか」そして「いつ誰からうつったのか」と不安に思い疑心暗鬼になるのは当然でしょう。
しかし、彼女が性病であったからといって、「浮気された」と断定するのは早まった考えです

性病は種類によっては性行為以外で感染することもありますし、過去の交際相手から感染することもあります。
今回は、彼女に性病が発覚した場合に考え得る感染経路や、検査を受けるべきかどうか、陰性だった場合にどう受け止めるべきかなどについて解説します。

彼女の性病 感染経路は?

彼女の性病 感染経路は?

彼女が性病に感染してしまった場合、まず浮気を疑う方が多いです。
実際、パートナー以外と性行為をして性病となる人もいます。
しかし彼女を責める前に、浮気以外に下記の理由で性病になる可能性があることを理解しておきましょう。

性病は過去の性行為が原因の場合もある

性病は感染しても半数以上の方が無症状だとされています。
無症状の場合、いつどこで感染したのかは本人にもわからないことが多いです。
過去の交際相手との性行為で性病に感染していたのに、今までそれに気づかずにいた可能性も。

また、症状が出ていてもごく軽症であった場合、治療せず放置してしまっていたということも考えられます。

自分自身の元交際相手が原因の場合も

自分自身が感染源である可能性もあります。
男性の方も性病の症状が出にくい場合があり、知らず知らずのうちに彼女に感染させてしまうケースもあるのです。

過去の交際相手から性病をうつされたというケースもあるため、自分自身もしっかりと検査をし治療を受ける必要があります。

性病はオーラルセックスでも感染する

性病は咽頭(のど)や肛門にも感染するものも多いです。
性器同士が接触するセックスだけでなく、オーラルセックスやアナルセックス、時にはディープキスによって感染してしまう可能性も。

性風俗店を利用してオーラルセックスのみ行った場合でも、その相手が咽頭に性病を持っていれば性器に感染することもあり得ます。

性行為以外で感染する性病も存在する

性行為以外に、トイレやお風呂場の椅子、またはタオルなどの共有で感染する「トリコモナス」という性病があります。
このトリコモナスは稀に、性行為の経験がない幼児に感染する事例があるほど、感染力が強いのが特徴です。

また、普段から皮膚に生息している真菌というカビの一種によって症状が出るカンジダという性病もあります。
カンジダの原因は自分の皮膚に生息している真菌であることが多く、性行為が原因でカンジダを起こすのはわずか5%程度です。

また、血液を介して感染するHIVやB型肝炎、C型肝炎などもあり、実際過去には医療従事者の針刺し事故や、不衛生な状況で行うピアスの穴あけ、刺青(いれずみ)などで感染した例も。
このように、性病の中には性行為以外で感染してしまうものもいくつかあるのです。

彼女(セックスパートナー)が性病なら検査は必須

彼女(セックスパートナー)が性病なら検査は必須

彼女やセックスパートナーが性病だと判明したら、自分も検査を受けた方が良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
その場合はもちろん、症状の有無に関わらず検査を受けるべきです。
そして性病を持っていると発覚したら、無症状でも必ず治療を受けましょう。

無症状でも検査は必要

「無症状なのに検査を受けるのはお金がもったいない」

そう考える方もいるでしょう。
性病に感染して数日から数週間程度の間は潜伏期間といって、症状が出ない期間となります(潜伏期間は性病の種類によって違います)。

今は無症状でも今後性病の症状が出る可能性もあるため、検査をすることが大切です。

また、彼女だけが性病を治療しても、あなたが性病の検査や治療を受けなければ、治療後に再び彼女に性病を感染させてしまう可能性も。
これをピンポン感染といいます。

彼女が性病だと分かったら、無症状でも必ず検査は受けましょう。

検査の結果自分だけ陰性。原因は?

検査の結果自分だけ陰性。原因は?

彼女やセックスパートナーが性病だとわかり検査をしてみたら自分は陰性
セックスもしているのにどうして?と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、パートナーの片方が性病でも、必ずしももう片方も陽性になるとは限りません。

1回の性行為で性病が感染する可能性は、コンドームを正しく着用していれば3%前後だとされています。
性行為の頻度が多い場合はもちろん感染率は上昇していきますが、性行為をすれば100%感染するというものではないため、パートナーの片方が性病でも、もう片方は感染していないこともあるのです。

偽陰性の可能性

性病に感染しているのに検査結果が陰性となってしまう「偽陰性」である可能性もあります。
男性の性病の検査は、尿検査で行うことが多いです。
この尿検査は、尿中に性病の原因菌やウイルスが含まれているか調べる検査。

感染して間も無く、菌やウイルスがまだ増殖していない状態で受けた場合には、偽陰性となることもあります。
近年は性病の検査も精度が上がり偽陰性の確率は低くなりましたが、ゼロではありません。
検査を受けて陰性であったとしても、性器周囲などに違和感を感じるようなら必ず専門の医師に相談しましょう。

性器ではなく咽頭に感染している

性病は性器だけでなく、咽頭や肛門、目などに感染することもあります。
性器以外に感染していた場合、当然尿検査では陽性になりません。

感染した場所によって検査方法は異なるため、性病に感染した彼女とオーラルセックスなどをした場合は、その旨を必ず医師に伝えましょう。

性病治療の注意点

性病治療の注意点

性病治療をする場合には、理解し注意しておかなければならないポイントがあります。

症状が治った=完治ではない

性病は症状が治っても菌やウイルスが消え去ったとは断定できません。
「症状がなくなったからもう治療はしなくていい」と自己判断で治療を中断すると、菌やウイルスがまだ残っていた場合に再び増殖し、症状が再発することがあります。

治療中断によって再発した場合は以前の薬が効かない耐性菌となり、治療が長引くことに繋がりかねません。
症状がなくなっても指示された分の薬は飲みきり、最後までしっかり治療を受けましょう。

性病治療では、治療後に完治したかどうかを検査し確認する医療機関が大半です。
少々面倒でも安心して治療を終えるために、治療後の再検査をおすすめします。
再検査のタイミングは性病の種類にもよりますが、治療終了後から約2週間は間を空けて検査した方がより正確です。

また、中には完治しない性病(性器ヘルペスなど)もあります。
完治しない性病に感染したら、その後一生付き合っていかなければなりません。

そうした性病は、体調を崩したり免疫が弱まったりといったタイミングで再発を繰り返すことが多い厄介もの。
再発が頻回な場合は、再発防止の治療を要することもあります。

お互いが完治しないと再発する可能性も

性病はパートナーの片方だけが治療を受けても再びパートナーから感染してしまうピンポン感染を起こす可能性が高く、片方だけ治療を受けてもあまり意味がありません
性病の治療は、パートナーと一緒に同じタイミングで受けることが大変重要です。

そしてお互いが完治するまで、性行為をしないことも大切。
彼女が性病だと分かったら、あなたも彼女と一緒に性病検査・治療を受けましょう。

放置すると重症化や不妊の原因になるケースも

性病は放置すると、重症化する可能性があります。
たとえばHIV感染症であれば、最初は軽い風邪のような症状で始まり、放置すると数年〜数十年後には免疫不全を起こして命に関わる事態になります。
梅毒では、性器にしこりのようなものができ、放置すると全身に症状が及んで、数年で臓器に異常をきたします。

このように、性病には重症化すると他の部位や全身に感染が広がるものもあるのです。
そうなったら治療が長引くのはもちろん、治療を受けても重症化する前の体の状態には戻らないことも。
性病感染により炎症が精巣にまで至って精巣上体炎を起こし、男性不妊の原因である無精子症を起こすケースもみられます。
性病を無治療で放置するのは、あなた自身の健康と将来のためにおすすめできません。

完治後も定期検診を受けることが重要

性病が完治した後も、定期的に検査を受け性病にかかっていないか確認するのは大切なことです。
性病は感染していても症状が出ない割合が高く、知らず知らずのうちに感染していることが珍しくありません。

性行為以外で感染する性病もあるため、パートナー以外の相手と性行為をしないようにしていても絶対感染しないとは言えないのです。
定期検査を受けてそうした性病に備えるのは、自分自身を守るためにも、感染を広げないためにも大変重要です。

性病の予防方法

性病を予防する基本的な方法は下記の通りです。

  • セックスではコンドームを着用する
  • 性病を持っている相手とはコンドームを使用するとしてもセックスをしない
  • オーラルセックスは避けるか、コンドームを使用して行う
  • 不特定多数の相手との性行為は避ける
  • 不特定多数の人と性行為をしている人との性行為は避ける
  • 性の定期検査を受ける
  • 性行為の前後にシャワーで洗浄する
  • 剃刀や歯ブラシなどは共用しない

1回のセックスで性病が感染する確率は、コンドーム未着用だと75%程度なのに対し、コンドームを着用すると3%前後にまで低下します。
100%性病感染を防ぐ絶対的なものではないですが、感染率を下げるのにコンドームはとても有用です。

性行為の際はコンドームを着用しましょう。
また、日本人は海外の人々に比べて、特にオーラルセックスを好む傾向にあります。
オーラルセックスの場合はコンドームを使用しないことが多いため、日本人はオーラルセックスによる咽頭への性病感染が多いです。

オーラルセックスの際も必ずコンドームを着用することをおすすめします。
不特定多数の人とのセックスは当然、性病の感染リスクを上げます。

ご自身が不特定多数の相手とセックスをするのを避けるのはもちろん、不特定多数の相手とセックスをする人とパートナーになるのも避けた方が良いでしょう。

性病の疑いがある場合は必ず検査&治療を受けましょう

今回は彼女に性病が発覚した場合に考え得る感染経路や
検査を受けるべきかどうか、陰性だった場合にどう受け止めるべきかなどについて解説しました。

彼女が性病だと判明すれば、自分は大丈夫なのか不安に思うのは当然です。
性病は症状がなければ大丈夫というものではないため、無症状であってもあなた自身もまずは性病専門の病院に受診し相談しましょう。
受診の際には、彼女がどの性病だと診断されたのか医師に伝えてください。

性病がいつどこで感染したのかは、彼女にもわからない場合があります。
感染が別れのきっかけとなってしまうこともあるでしょう。
しかし、浮気ではなく不可抗力で感染を貰ってしまう可能性は大いにあり、セックス以外で感染する性病もいくつかあります。

彼女を責めるのはお門違いである場合もあるのです。

まずはふたりでしっかり検査・治療を受け、完治することを目指しましょう。

神田西口クリニックの性病治療

神田西口クリニックは男性のためのクリニック
受付スタッフ、看護師、医師すべて男性です。
性病については、さまざまな情報が溢れているからこそ不安も大きいと思います。

なのでまずは些細なお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
一人ひとりの症状に寄り添い、オーダーメイドの処置処方を行います。

監修者

神田西口クリニック院長 鈴木 鑑

2003年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。
2014年都内某クリニックにて性感染症診療に従事。
10万人以上の性感染症患者さんの悩みに寄り添い解決してきた実績がある。
2023年神田西口クリニックの院長に就任。

所属学会・資格

  • 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
  • テストステロン治療認定医
  • 日本性感染症学会
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本メンズヘルス医学会