淋病とクラミジアの違いは?症状や治療法、併発した際の注意点を医師が解説

淋菌クラミジアは、どちらも性感染症として年々増加している病気です。特にクラミジアは日本人の感染者が約100万人であり、最も多い性感染症といわれています。
【参考:国立感染症研究所

淋病とクラミジアは症状が似ているものの、検査、治療法などが異なります
人によっては、併発している場合もあるでしょう。

自分では判断が難しいため、「もしかしたら性感染症かもしれない」と違和感があった場合は、すぐに検査を受けることが大切です。
こちらの記事では、淋病とクラミジアの違い、症状や治療法、併発した場合の注意点などを詳しく解説します。

目次

クラミジアとは

クラミジアとは

クラミジアは、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)という病原体を原因として、日本人の性感染症で最も多い病気といわれています。
特に、性的活動が活発な20~30代の若年層に感染が多くみられ、再感染しやすい性感染症です。
性行為をしてから症状が出るまで、長い場合は1か月以上の場合もあり、感染の機会を忘れていることも多々あります。

症状は緩やかで軽く、ほとんどの場合は無症状で経過します。
そのため、自分でも感染しているとは思っておらず、パートナーや性行為を行った相手に感染させているケースも多いのです。
また、オーラルセックスにより喉に感染することもありますが、ほとんどが気付かないでしょう。

淋病とは

淋病とは

淋病は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌が性行為によって感染する性感染症の一つです。
淋菌は弱い菌であり、粘膜から離れてしまうと感染力を失います。
そのため、性行為以外では感染することがほとんどありません。

性行為から症状が出るまで1週間以内がほとんどであり、排尿時の痛みや膿性の分泌物が出ることが特徴的です。
尿道だけではなく、喉や肛門、目にまで感染することがあります。
実際に現れる症状は個人差があり、自覚症状がないという方もみられます。

また、淋病は何度も再感染する性感染症のため、感染を繰り返さないように注意が必要です。

クラミジアと淋病の違い

クラミジアと淋病は同じ性感染症ではありますが、潜伏期間や治療法などに違いがあります。
それぞれの違いについて、詳しく解説します。

潜伏期間の違い

クラミジアは、性行為をしてから約1~4週間の潜伏期間を経て症状が出てきます。
自覚症状がなく感染機会を忘れていることもあり、症状が出た時にはいつの性行為で感染したのか分からない患者さんも多いものです。

一方、淋病の場合は、性行為をしてから約2~9日間の潜伏期間を経て症状が現れます。
一般的に、排尿時痛や膿性の分泌物が多くみられるため、その症状で感染に気付けるでしょう。

治療法の違い

クラミジアの治療法は、基本的に抗生剤の内服を行います。
1回の内服で約90%の原因菌が死滅するため、効果が期待できる治療法でしょう。

一方、淋病は飲み薬だけでは治りにくいため、注射や点滴による治療を行います。
どちらの性感染症も再発する可能性があり、早期に適切な治療を受けることが大切になります。

クラミジアと淋病は併発する

クラミジアと淋病は併発する

クラミジアと淋病は、約30%の確立で併発するといわれています。
併発しても淋菌の症状が目立つため、クラミジアが見逃される可能性もあるでしょう。
症状は排尿時痛と白色と黄色の膿が特徴になります。

クラミジアと淋病が併発している場合は、無症状が多いクラミジアに気付かないケースもあります。
どちらの性感染症も、発見後は早期に治療することが大切です。
そこで、併発した際の注意点について3つのポイントに沿って解説します。

両方の検査を必ず受ける

クラミジアの症状は無症状がほとんどで、淋病の症状がある場合はクラミジアの検査もセットで行うことが一般的です。
淋病の症状が目立つという特徴はありますが、症状の出方には個人差があります。
そのため、症状からの診断は難しく、どちらの検査も必ず受けることが大切です。

両方の治療が必要

クラミジアと淋病が併発している場合はどちらの治療も行いますが、淋病から治療を開始します。
淋病は発育が早い上に強い症状がみられるため、優先した治療で苦痛な症状をとります。
淋病の治療を終えた後すぐに、クラミジアの治療に移行し、しっかりと完治させることが一般的な流れです。

パートナーと一緒に治療を受ける

クラミジアと淋病はどちらも性感染症であり、パートナーや性行為の相手に感染させないように日頃からの予防が大切です。
ただし感染が分かった場合は、相手にも感染させている可能性が高く、パートナーと一緒に検査と治療を受けましょう
適切な治療をしっかりと受けて完治させることで、安心して性交渉が行えるようになります。

クラミジアと淋病の予防方法

クラミジアと淋病の予防方法

クラミジアと淋病は、セックスによって感染することがほとんどです。
そのため、セックスの際には必ずコンドームを装着することが感染予防となります。

また、オーラルセックスの感染も多いことから、不特定多数との性交渉は避けることが重要です。

クラミジアと淋病の検査、治療の料金

クラミジア

【検査】
保険診療 
 約2,300円
自由診療
 尿検査     4,000円(迅速検査 5,500円)
 咽頭検査  4,000円(迅速検査 5,500円)

【治療】
保険診療
 約2,000円
自由診療
 9,000円

淋病

【検査】
保険診療 
 約2,300円
自由診療
 尿検査     4,000円(迅速検査 5,500円)
 咽頭検査  4,000円(迅速検査 5,500円)

【治療】
保険診療
 約2,000円
自由診療
内服薬      9,000円
筋肉注射  12,000円
点滴        20,000円

併発の可能性を考えて早めの検査と治療を受けましょう!

クラミジアと淋病は、放置していると不妊症や他の性感染症にかかりやすくなる性感染症です。
症状がない場合でも併発している可能性を考えて、両方の検査と適切な治療を受けることが大切です。

なかなか相談しづらいかもしれませんが、気になることがあればお気軽に医療機関に相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

板東大晃 医師・KANDA NISHIGUCHI CLINIC院長
日本抗加齢医学会 専門医、日本医師会 認定産業医、テストステロン治療認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション療法認定医、日本美容内科学会、日本美容皮膚科学会、日本酸化療法学会、再生医療抗加齢学会、日本エイズ学会、日本再生医療学会、日本オーソモレキュラー医学会、日本メンズヘルス医学会、日本性感染症学会、日本性機能学会所属。
特許庁実用新案登録「オーダーメイドマッスルビルディング™」(第3243729号)取得。
男性の健康寿命の延伸を目指し、安全で根拠のある治療の提供を心がけている。

「LINE」と「お問い合わせフォーム」は24時間・年中無休で受付中!お気軽にお問い合わせください!

お電話以外、24時間・年中無休で受付中!お気軽にお問い合わせください!