性感染症
亀頭包皮炎が治らない。原因や対処法について医師が解説します
亀頭包皮炎にかかると、亀頭やその周囲の包皮に炎症が起きて、赤みや痛み、かゆみ、腫れなどの辛い症状で悩まされるでしょう。デリケートな部位であり、周りに相談しにくい悩みでもあります。
そして、早く治すために洗浄力の強い石鹸で陰部をしっかり洗い、病院に行かずに市販薬で治そうとする方も多いのではないでしょうか。また、病院で処方された薬を使い続けているが、症状がおさまらない方もいるでしょう。
このように、自己判断の対処や原因に合わせた治療を受けない場合、亀頭包皮炎はなかなか治りにくい状態になります。
そこで当記事では、亀頭包皮炎が治らない理由やその場合の対処法、放置した時のリスクなどを詳しく解説します。
・亀頭包皮炎がなかなか治らない
・長年、亀頭の炎症を繰り返している
・治らない時の適切な対処法がわからない
このように亀頭包皮炎が治らず、辛い症状で悩んでいる方やご自分に合った対処法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
亀頭包皮炎が治らない理由

亀頭包皮炎は、原因にあった対処や治療を受けることで、早い場合は1週間程度で症状の改善がみられる病気です。
しかし、病院を受診せずに放置している以外にも、亀頭包皮炎が治らない主な理由には以下の4つあります。
・誤った薬の使用
・糖尿病
・洗いすぎ
・パートナーとの性行為
では、亀頭包皮炎が治らない理由について、1つずつ詳しく解説します。
誤った薬を使っている
亀頭包皮炎の改善には、炎症が起きた原因に合った対処法や治療薬を使用する必要があります。この炎症を引き起こす主な原因として、以下の6つがありますが、適切にマネジメントできる医師は多くありません。
・刺激性亀頭包皮炎
・ストレスや疲労
・細菌性亀頭包皮炎
・カンジダ性亀頭包皮炎
・加齢性亀頭包皮炎
・慢性陰部皮膚炎
特に、細菌性の場合は抗生物質やステロイド薬を使用し、カンジダ性の場合は抗真菌薬や非ステロイド薬を使用することが基本です。ただし、細菌性とカンジダ性は症状が類似しているため、問診や視診のみで診断することは難しいとされています。
原因とは異なる薬の使用は、なかなか症状が改善しないだけではなく、炎症を悪化させてしまう可能性があります。そこで、問診や視診と併せて、血液検査や培養検査を行い、亀頭包皮炎を引き起こした原因をしっかりと判断することが大切です。
適切な診断ではない場合は症状が治らないため、「病院から処方された薬を使っているのに、症状が改善されない」という方は、早めに医師に相談しましょう。
糖尿病の方
糖尿病にかかって薬を使用している方は、亀頭包皮炎を併発していることが多くみられます。
糖尿病により高血糖状態が続くと、陰部を含めて全身の皮膚が弱くなります。皮膚が脆いと、亀頭や包皮が裂けて傷口が出来やすくなり、そこから細菌が入り込んで感染する可能性があるのです。
裂けてしまった皮膚や傷口は、炎症を抑える塗り薬を使って症状の進行を抑えることはありますが、傷が治りにくい点は糖尿病の特徴です。また、糖尿病の治療で使っている薬の副作用によって、亀頭包皮炎を繰り返したり慢性化したりといったケースもあります。この場合は、服用している薬の種類を医師が確認して薬を変更することも、亀頭包皮炎の炎症を抑える方法の一つです。
洗いすぎで症状が悪化
亀頭や包皮を不衛生な状態にしておくことで細菌が繁殖し、わずかな傷口があれば細菌感染を引き起こしてしまいます。そのため、亀頭包皮炎を予防するためには、陰部の清潔を保つことは大切です。
しかし、洗浄力の強い石鹸やボディソープを使用して、過度に洗いすぎると逆効果になる可能性があります。亀頭包皮炎は、亀頭や包皮に強い外的刺激を加えることで発症しやすいため、過剰な洗いすぎは強い刺激となり、炎症の悪化につながります。また、陰部に常在している菌までを洗浄してしまい、陰部を守る常在菌がいなくなってしまうのです。その結果、身体に悪さを働く菌だけが皮膚に残って繁殖し、炎症を引き起こす恐れが出てきます。
このように、「清潔にしよう」と意気込み、しっかりと洗いすぎると、亀頭包皮炎の症状が悪化するケースも多いため、日々の洗い方には注意が必要です。
パートナーとの性行為が原因のケース
亀頭包皮炎は性感染症ではないことが多いのですが、パートナーとの性行為が原因でカンジダ性亀頭包皮炎を発症する可能性があります。
元々カンジダは女性に多く見られ、膣カンジダ症を引き起こしている女性がいるでしょう。そのような女性との性行為によって、男性の陰部にカンジダが感染するケースもあります。特に、睡眠不足やストレス、過度な疲労などによって免疫力が低下している状態は、感染リスクが高まるため注意が必要です。
亀頭包皮炎が治らない際の対処法
亀頭包皮炎がなかなか治らない場合、そのまま放置していたり自己判断で市販薬を使ったりすると、さらに症状が悪化する可能性があります。一人で辛い悩みを抱えずに、亀頭包皮炎の診断から治療まで的確なマネジメントができる医師に診てもらうことが大切です。
そこで、亀頭包皮炎が治らない際の適切な対処法として、3つのステップに沿って解説します。
まずは病院を受診

亀頭包皮炎が治らない場合は、まずは病院を受診して医師から診察してもらうことが大切です。この時、亀頭包皮炎は陰部の皮膚に炎症が起きている状態のため、専門である泌尿器科や皮膚科を受診しましょう。
病院では、医師による問診や視診が行われ、患者さんの生活背景や既往歴などを把握します。問診で聞かれるポイントとして、以下にいくつか挙げてみました。
・陰部の洗い方や使用している石鹸について
・ストレスや疲労が溜まっているか
・睡眠不足になっているか
・食事の栄養バランスが乱れているか
・性行為の頻度について
・オナニーの頻度について
・服用している薬があるか
・既往歴として糖尿病はあるか
このように、亀頭包皮炎の原因として考えられるポイントを把握し、原因の判断と適した対処法に役立てます。
次に視診では、実際に陰部の状態を確認し、症状の程度や傷口の有無などを把握します。
亀頭包皮炎の原因を知る

生活背景や炎症の程度をチェックし、さらに原因を追求するために各種検査が行われます。主な検査として、以下が実施されます。
・血液検査
・培養検査
血液検査では、炎症反応を表す数値をチェックし、炎症の程度を確認します。カンジダ性の亀頭包皮炎の場合は糖尿病が隠れているケースもあり、血糖値を調べることもあります。
培養検査は、直接患部を綿棒でこすり、培養して細菌や真菌などの炎症を起こす原因菌を特定します。検査結果は1週間ほどで分かり、その結果をもとに適切な対処を行います。
亀頭包皮炎の原因として、刺激性やストレス、睡眠不足による免疫力低下が多いですが、この検査によって細菌性やカンジダ性の亀頭包皮炎か判断できることが特徴です。
辛い症状を改善するためには、的確な検査と原因の特定ができる医師に相談し、早めに治療を開始することが大切です。
原因にあわせた治療を行う
亀頭包皮炎の原因には、主に以下の6つがあります。
・刺激性亀頭包皮炎
・ストレスや疲労
・細菌性亀頭包皮炎
・カンジダ性亀頭包皮炎
・加齢性亀頭包皮炎
・慢性陰部皮膚炎
しかし原因が1つだけではなく、たとえば「強い刺激によって陰部に傷がつき、そこから細菌感染した」といったように複数の原因が重なって発症することが多くあります。
そのため、問診や視診、さまざまな検査を行った上で原因を特定し、適した治療を行う必要があるでしょう。
5つの原因とそれに合わせた治療や対処法について、表でまとめてみました。
| 治療法・対処法 | |
|---|---|
| 刺激性亀頭包皮炎 | ・炎症を抑えるステロイドの塗り薬を使用 ・刺激の少ない石鹸を使用して、優しく洗う ・炎症が治るまで性行為やオナニーを控える |
| ストレス・疲労 | ・不規則な生活習慣を見直す ・睡眠や休息をしっかりとる ・適度に運動する ・飲酒や喫煙を控える ・栄養バランスの良い食事をとる ・炎症を抑えるステロイドの塗り薬を使用 |
| 細菌性亀頭包皮炎 | ・抗生物質の塗り薬、飲み薬を使用 ・炎症が治るまで性行為や洗いすぎには注意する ・カンジダ性を併発していることもあり、それぞれの原因菌に対する治療を組みわせる |
| カンジダ性亀頭包皮炎 | ・抗真菌薬の塗り薬、飲み薬を使用 ・炎症が治るまで性行為や洗いすぎには注意する ・糖尿病の方は、糖尿病の治療と糖尿病治療薬の変更や調整を行う ・細菌性を併発している場合は、それぞれの原因菌に対する治療を組み合わせる |
| 慢性陰部皮膚炎 | ・アトピー皮膚炎や接触性皮膚炎など皮膚疾患が関係しているため、炎症部位はステロイドの塗り薬で対応する ・繰り返す皮膚炎は他の病気を考え、大きな病院で検査を受けることになる |
特に、細菌性とカンジダ性は適切な治療を行わなければ、症状の悪化が起きてしまいます。
細菌性では、抗生物質の塗り薬を使用すると、早い場合は1〜2週間ほどで症状が改善することが特徴です。一方でカンジダ性の場合は、1〜2ヶ月の治療期間が必要になります。
亀頭包皮炎を治さず放置したらどうなる?
亀頭包皮炎になってしまっても、仕事や学校で忙しく病院に行けない方や恥ずかしさがあって受診に踏み切れない方もいるでしょう。辛い症状を抱えたまま放置し、これまでと変わらない生活を送っている場合、亀頭包皮炎の症状の改善がみられない可能性があります。
亀頭包皮炎を治さずに放置すると、尿路感染症や潰瘍、最悪の場合は陰茎ガンのリスク要因となるかもしれません。
そこで、放置した場合のリスクについて2つのポイントに沿って解説します。
尿路感染症や陰茎ガンのリスクも
亀頭包皮炎を引き起こす陰茎は、亀頭の先端に尿道が開いている構造です。尿道口は外に開いていることから、亀頭や包皮を不衛生な状態にしていたりバイ菌に感染したりすると、尿道に入り込んでしまいます。その結果、尿路感染症になる可能性があります。尿路感染症は、排尿時の痛みや頻尿、残尿感、尿に膿が混じる、血尿などの症状が現れ、さらに炎症が治りにく状態になってしまうのです。
さらに、亀頭や包皮内に発生する悪性腫瘍として、陰茎ガンを発症するリスクもあります。痛みのない腫れや赤み、潰瘍が初期症状であり、その後に痛みや出血、膿が出るといった症状が発生することが特徴です。
このような尿路感染症や陰茎ガンは、亀頭包皮炎の放置によって引き起こされる可能性があるとされています。
潰瘍へと発展するケースも

亀頭包皮炎の症状は赤みや痛み、ただれなどが基本的に見られますが、適切な治療を受けずに放置していると亀頭や包皮が化膿することがあります。化膿の進行とともに潰瘍が現れるケースもあり、潰瘍部位は皮膚が欠損して白く見えることが特徴です。潰瘍になってしまうと強い痛みが現れてしまい、痛みのせいで歩行などの日常生活に大きな支障をきたす恐れもあるでしょう。また、潰瘍になった部位は皮膚が欠損し、皮膚の血流が悪くなり皮膚の細胞が破壊されている状態です。潰瘍の段階で治療を行うと、欠損した皮膚が回復するまでに数週間〜数ヶ月かかることもあります。
亀頭包皮炎を発症した場合は、潰瘍に進行してしまう前の段階で早めに病院に相談することが大切です。
自己判断での治療を避けた方が良い理由
亀頭包皮炎が治らない方の中には、ドラックストアや薬局で炎症を抑える薬やデリケートゾーンの塗り薬などの市販薬を使用している方もいるでしょう。
亀頭包皮炎は原因や症状の程度によって、自然に治癒できるケースや市販薬でも改善が見られるケースはあります。しかし、ほとんどの場合は自己判断で治そうとしても症状の改善が見られないことが多いでしょう。
その理由として、亀頭包皮炎の原因は一つだけではなく複数の原因が重なって発症するケースが多いことが挙げられます。自己判断で市販薬を使用しても、原因に合った治療でなければ改善されない可能性があるのです。
また、細菌性とカンジダ性では適した薬の成分が異なります。原因を判定せずに市販薬を使用すると、炎症を抑えるだけで原因菌を除去できないでしょう。
症状が改善されないだけではなく、症状が悪化してしまい、尿路感染や潰瘍などに進行するリスクもあります。
つまり、亀頭包皮炎になった場合は、症状の程度に関係なく、自己判断で治そうとせずに皮膚科や泌尿器科を受診することが大切です。
治らない亀頭包皮炎は早めに病院で相談を
亀頭包皮炎は、症状の程度や原因によって自然に治る場合や市販薬でも改善がみられる場合があります。しかし、なかなか治らない亀頭包皮炎は、原因に合っていない薬を使っていたり、日常生活で炎症を悪化させていたりといった背景が考えられます。
そのため、亀頭包皮炎が治らないと悩んでいるのであれば、自己判断で薬を使ったり放置したりせずに、皮膚科や泌尿器科へ早めに相談することが大切です。
陰部はデリケートな部分のため、病院で陰部を見せることに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、原因によっては適切な治療が必要な上に、放置をすることで尿路感染や潰瘍など悪化するケースもあります。
なかなか治らない亀頭包皮炎をできるだけ早めに治したい場合は、まずは病院に受診し、検査や適切な治療を受けてください。
記事の監修者
板東大晃 KANDA NISHIGUCHI CLINIC 院長
本抗加齢医学会認定 抗加齢医学専門医 / 日本医師会 認定産業医 / テストステロン治療認定医 / 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
キレーション療法認定医 / 日本美容内科学会 / 日本美容皮膚科学会 / 日本酸化療法学会 / 厚生労働省指定オンライン診療研修修了 /
厚生労働省指定緊急避妊薬の処方にかかるオンライン診療研修修了 / 点滴療法研究会 / 再生医療抗加齢学会 / 日本エイズ学会 / 日本再生医療学会 /
日本オーソモレキュラー医学会 / 日本メンズヘルス医学会 / 日本性感染症学会 / 日本性機能学会
特許庁実用新案登録
第3243729号(令和5年9月6日)「オーダーメイドマッスルビルディング™」
FAQ
よくあるご質問
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- 予約は必須ではございません。しかし、予約して事前WEB問診に回答していただくと、来院したあとにスムーズにご案内できます。
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- もちろん発行致します。受付でお申し付け下さい。
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クリニック情報
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