院長ブログ
ED治療におけるEMSの役割と可能性|KANDA NISHIGUCHI CLINIC監修
男性にとって年齢とともに気になってくる悩みのひとつがED(勃起機能の低下)です。EDは特別な病気ではなく、多くの男性が一度は経験する可能性があります。原因は加齢やストレス、生活習慣の乱れなどさまざまですが、血流や神経、ホルモン、筋肉といった身体の働きが複合的に関係していることがわかっています。
従来のED治療といえば薬の服用が主流でしたが、最近では体の仕組みそのものを整える治療法が注目されています。その中でも、電気刺激を使って筋肉を動かす「EMS(Electrical Muscle Stimulation)」は、体への負担が少なく、自然な改善を目指す新しい選択肢として広がっています。
KANDA NISHIGUCHI CLINICでは、テストステロン補充療法などのホルモン治療に加え、EMSを用いた骨盤底筋トレーニングを導入しています。この治療法は薬を使わず、身体の深層にある筋肉を刺激して自然な勃起を支える力を高めることを目的としています。本記事では、ED治療とEMSの関係、仕組み、効果、注意点、今後の展望までを専門的な視点から詳しく解説します。

Table of Contents
ED治療におけるEMSの役割
EMSとは
EMS(Electrical Muscle Stimulation)とは、電気刺激によって筋肉を収縮させる技術のことです。脳からの指令を介さず、外部からの電気信号で筋肉を動かすため、リハビリやトレーニングの分野ではすでに広く利用されています。医療では筋力維持、血流改善、リハビリ補助として長年用いられてきました。
ED治療では特に骨盤底筋群(ペリネ筋)に対してEMSを使用します。骨盤底筋は、排尿や勃起維持に関わる重要な筋肉です。これが衰えると陰茎への血流が減少し、勃起の維持が難しくなります。EMSによってこの筋群を刺激することで、自然な反応を取り戻すことを目的としています。
EMSがED治療に用いられる理由
EDの原因の一つに、血流の低下があります。陰茎海綿体に十分な血液が流れないと、勃起が起こりにくくなります。EMSは筋肉を動かすことで局所の血流を促進し、血管の働きをサポートします。また電気刺激により神経経路が活性化し、自律神経のバランスを整える効果も期待されています。こうしたメカニズムにより、薬を使用せずに自然な勃起反応を導く補助療法として注目されています。
骨盤底筋を鍛える重要性
骨盤底筋は膀胱、前立腺、直腸、陰茎を支える筋肉群です。これらが弱ると、血液を陰茎内に保持する力が低下し、勃起が維持できなくなります。特にデスクワークが多い方や運動不足の方は、骨盤底筋の働きが低下しやすい傾向があります。EMSは、通常のトレーニングでは鍛えにくい深層筋を直接刺激できるため、短時間で効率的に筋力を強化できます。
EMSによる神経と血管への影響
EMSの電気刺激は、筋肉だけでなく神経や血管にも影響を与えます。神経の活動を促すことで、副交感神経が活性化しやすくなり、血管拡張が起こりやすい状態をつくります。また筋肉の収縮と弛緩が繰り返されることで、ポンプのように血流を促進し、局所の循環改善をサポートします。これらの作用が勃起反応の自然な回復に寄与します。
KANDA NISHIGUCHI CLINICでのEMS導入の意義
KANDA NISHIGUCHI CLINICでは、EMSを単体の施術としてではなく、テストステロン補充療法や生活改善指導と組み合わせた総合的なED治療を行っています。安全性を最優先に、定期的な採血や問診を通じてホルモン・血流・筋肉の状態を確認しながら、個々に合わせた治療プランを作成します。無理なく継続できるよう、医師が一人ひとりの状態を把握しながら進めていくことを重視しています。

EDの原因と症状
主な原因
EDの原因は大きく分けて血管、神経、ホルモン、心理の4つに分類されます。血管系では動脈硬化や高血圧、糖尿病などによって血流が低下します。神経系では脊椎疾患や外傷が影響することもあります。ホルモン面では、加齢によるテストステロンの減少が重要な要因です。さらに、ストレスや睡眠不足、運動不足なども勃起機能に悪影響を与えます。これらが重なることで、EDの症状が現れやすくなります。
症状と心理的影響
EDは身体的な問題にとどまらず、心理的な影響も大きい疾患です。勃起しにくくなる、あるいは維持できないといった症状が続くことで、自信を失い、パートナーとの関係にも影響を及ぼすことがあります。結果として、ストレスや不安がさらにEDを悪化させるという悪循環に陥ることもあります。こうした場合には、身体的な治療とあわせて心理的サポートも重要です。
骨盤底筋と勃起機能の関係
勃起を維持するには、陰茎に流れ込む血液を一定時間留めておく必要があります。この機能を支えているのが骨盤底筋です。加齢や運動不足によりこの筋肉が弱まると、血液を押し留める力が減り、勃起の維持が難しくなります。EMSによる骨盤底筋のトレーニングは、こうした筋肉の衰えを補い、物理的なサポート力を高める効果が期待されます。
ホルモンとの関係
男性ホルモンであるテストステロンは、性欲、筋肉、血流、精神状態などに深く関与しています。テストステロンの低下はEDの大きな原因の一つであり、EMSによる筋刺激がホルモンバランスに良い影響を与える可能性が報告されています。KANDA NISHIGUCHI CLINICでは、ホルモン検査を行ったうえで、必要に応じて補充療法とEMSを組み合わせた治療を提案しています。
未病段階での対策
「朝立ちが減った」「疲れやすくなった」といった軽度の症状は、EDの予兆であることがあります。こうした段階でEMSを取り入れることにより、症状の進行を防ぎ、体の回復力を高めることができます。未病段階での早期介入は、将来的な重症化を防ぐ重要なポイントです。

EMS治療のメカニズム
筋肉の収縮と血流改善
EMSは電気信号によって筋肉を強制的に収縮・弛緩させます。この動きによって血液循環が促進され、酸素や栄養が陰茎海綿体へ届きやすくなります。血流の改善はED治療において不可欠であり、薬剤に頼らず自然な循環を促す点が大きな特徴です。
神経刺激による作用
EMSの電気刺激は神経経路にも作用します。特に副交感神経を活性化させることで、リラックス状態を作り出しやすくなり、勃起反応が起こりやすい状態を整えます。これにより、自律神経のバランスが改善され、心理的なストレス軽減にもつながります。
継続的トレーニングの効果
EMSの効果を安定的に得るためには、定期的な施術が重要です。一般的には週1〜2回を3ヶ月ほど継続することで、筋肉の強化と血流の改善が実感できることが多いとされています。継続することで体が刺激に慣れ、より自然な反応が起こりやすくなります。
ホルモンバランスへの影響
筋肉刺激によってエネルギー代謝が高まり、ホルモン分泌のバランスが整うことがあります。特にテストステロンの分泌が促進されることで、活力や集中力の向上にもつながります。これは筋肉とホルモンの相互作用による自然な変化です。
研究と今後の展望
国内外で行われた臨床研究では、EMSによる骨盤底筋刺激が軽度から中等度のED症状に効果を示す報告があります。ただし、全ての症例に適応できるわけではなく、病気の原因に応じた治療選択が必要です。今後は、EMSと他の治療法を組み合わせた複合的なアプローチの研究が進むと期待されています。

ED治療におけるEMSの利点
非侵襲的で安全性が高い
EMSは、注射や切開を必要としません。痛みや出血のリスクがほとんどなく、副作用も少ない治療法として多くの患者が安心して受けられます。体質や既往症によって薬が使えない方にも適しています。
他の治療法との併用が容易
EMSはED治療薬、ホルモン補充、衝撃波治療などと併用しやすいことが特徴です。KANDA NISHIGUCHI CLINICでは、患者の状態を総合的に判断し、複数の治療法を組み合わせることで相乗効果を高める治療を実践しています。
継続しやすい施術環境
EMSは痛みや不快感が少なく、短時間で施術が完了します。仕事帰りや休日でも通院しやすく、生活の負担になりにくい点が魅力です。定期的な通院を続けることで、安定した結果を得やすくなります。
心理的サポートとの相乗効果
EDは心身両面の問題であるため、心理的サポートを併用することで治療の成功率が高まります。EMSによって身体の反応を取り戻すことで自信を回復し、精神的にも前向きな変化を得る方が多く見られます。
経済的・時間的なメリット
薬を継続的に服用する場合と比較して、EMSは通院頻度を調整しやすく、長期的には経済的負担が少ない治療です。自宅で補助的に行える家庭用EMSを取り入れることで、さらに効率的にケアを続けることも可能です。

Q&A
Q:EMS治療はどれくらいで効果が出ますか?
A:個人差はありますが、多くの方が数週間から数ヶ月の継続で変化を実感しています。早い方では2〜3回で体の反応を感じる場合もあります。
Q:家庭用のEMS機器でも改善できますか?
A:家庭用EMSは安全性が高いですが、医療用と比べて出力が弱いため補助的な使用に向いています。改善を目指す場合は医師の指導のもとで行うことをおすすめします。
Q:施術に痛みはありますか?
A:痛みはほとんどありません。軽い刺激や温かみを感じる程度です。
Q:どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A:週1〜2回を3ヶ月ほど続けるのが一般的です。症状により頻度は調整します。
Q:ED治療薬と併用しても大丈夫ですか?
A:基本的に問題ありませんが、使用薬剤や体調によっては医師の判断が必要です。
Q:副作用はありますか?
A:EMSは非侵襲的で安全性が高い治療法です。まれに一時的な赤みや筋肉の疲労感が見られる場合がありますが、すぐに治まることがほとんどです。
Q:どんな人におすすめですか?
A:薬を使いたくない方、軽度から中等度のEDの方、自然な方法で改善したい方に適しています。

まとめ
ED治療におけるEMSは、体の自然な機能を活かして改善を目指す新しい治療法です。薬や外科的処置に頼らず、血流や筋肉、神経に働きかけることで身体の根本的な回復を促します。KANDA NISHIGUCHI CLINICでは、テストステロン補充療法や生活指導と組み合わせ、より安全で持続的な改善を目指したED治療を提供しています。
EDは誰にでも起こり得る身近な症状です。悩みを抱え込まず、まずは専門医に相談することが大切です。EMS治療は、男性が再び自信を取り戻し、活力ある日常を送るための有効な手段として期待されています。
参考文献
日本性機能学会『勃起障害(ED)診療ガイドライン』
日本メンズヘルス医学会学術報告書
International Journal of Impotence Research(2023) “Electrical muscle stimulation for mild erectile dysfunction: a pilot study.”
日本抗加齢医学会『男性更年期とホルモン補充療法の手引き』
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板東大晃 医師・KANDA NISHIGUCHI CLINIC院長
日本抗加齢医学会 専門医、日本医師会 認定産業医、テストステロン治療認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション療法認定医、日本美容内科学会、日本美容皮膚科学会、日本酸化療法学会、再生医療抗加齢学会、日本エイズ学会、日本再生医療学会、日本オーソモレキュラー医学会、日本メンズヘルス医学会、日本性感染症学会、日本性機能学会所属。
特許庁実用新案登録「オーダーメイドマッスルビルディング™」(第3243729号)取得。
男性の健康寿命の延伸を目指し、安全で根拠のある治療の提供を心がけている。
FAQ
よくあるご質問
- 支払いにキャッシュレスは使えますか?
- 各種クレジットカード、交通系などでのお支払い可能です。受付の端末でキャッシュレス支払いができますが、予約の際に使用するデジスマという予約アプリの中にクレジットカードを登録する機能(デジスマ払い)があり、それを利用すれば診察終了と同時に決済が完了となります。※PayPayなどのQR決済は出来ません。
- 保険診療もやってますか?
- 保険診療で対応できるものは保険診療で検査治療を行います。ただし、検査の順番や処方できる薬の量、一度に出来る検査の種類など制約があります。
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- 予約は必須ではございません。しかし、予約して事前WEB問診に回答していただくと、来院したあとにスムーズにご案内できます。
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クリニック情報
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