筋肉増強(マッスルビルディング)
1. 医療の力で効率的に筋肉増強
「理想的な引き締まった身体、理想的な筋肉を手に入れたい。」
「筋肉トレーニングもやっている。それなのに、頑張っても筋肉がこれ以上大きくならない。」
「トレーニング回数もこれ以上増やせない。」
「筋肉トレーニングを頑張りすぎて身体を痛めてしまった。」
「もう自分には理想の身体を手に入れることはできないのだろうか。」
近年ご自身のお身体に意識を向け、ボディメイクに関心を持つ方が増加し、思い描く理想の身体と実際の身体とのギャップに悩む方も増えてきています。
実際、筋肉をどこまで肥大させることができるかはトレーニングの強度に加え、個人のテストステロンの分泌量、テストステロンを受け取る筋肉側のレセプターの量に左右されます。その多くが遺伝子によって規定されているため、ある一定のところで伸び悩んでしまうのが実情です。
KANDA NISHIGUCHI CLINICではそのようなお悩みをお持ちの方に、男性ホルモンとタンパク同化ホルモン、さらには成長ホルモンを併用して、副作用対策も行いながら、その方のお身体の状態に合わせたオーダーメイド式の筋肉増強プログラムをご提案しています。そのプログラムが「筋肉増強管理システム」として、2023年9月6日に特許庁登録(新案第3243729号)を取得致しました。
筋肉量を増やすということは見た目のカッコよさだけでなく、生活習慣病の予防、フレイル(健康な状態と要介護状態の中間の状態)の予防、思考力UP、老化予防にも繋がります。
・男性ホルモンとは
海外などでは専門知識を持った医師による自由診療で取り入れられている人気のボディメイク医療です。いわゆる「テストステロン」といわれる男性ホルモンをより強力にした薬剤を注射、塗り薬、内服薬で体内に取り入れることにより、筋肉増強を促します。また、男性更年期障害治療に役立てられたりもしています。男性ホルモンは20歳代をピークとして、30歳以降は年に1~2%程度ずつ少なくなっていくため、加齢と共に筋肉がつきにくくなってきた方にオススメです。

テストステロンが筋肉増強につながる
The effects of supraphysiologic doses of testosterone on muscle size and strength in normal men
N Engl J Med. 1996 Jul 4;335(1):1-7.
・タンパク同化ホルモンとは
男性ホルモンの男性化作用を弱めタンパク同化作用のみを強めたものです。タンパク同化作用とは、タン
パク質を合成する作用のことで、筋肉が増強するということはそこでタンパク質が合成されている(タンパク同化作用)ということです。男性ホルモンもタンパク同化作用を持ち合わせております。男性ホルモンの副作用が気になる方は、このタンパク同化ホルモンのみの注射も可能です。
・成長ホルモンとは
成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンで、身体の成長の促進はもちろん、代謝を活発化したり細胞を修復する働きを持つ、若さや健康のために欠かせないホルモンです。さらに成長ホルモンは筋肉を大きくする作用も持ち合わせております。しかし成長ホルモンは加齢とともに、分泌量が低下します。40歳でピークレベルの40%、80歳で5%ほどに減少するとも言われ、低下とともに筋肉量に影響を与えます。

筋肉増強効果以外にも、認知機能改善効果、免疫力の向上、アンチエイジング効果、ダイエット効果、性機能の改善も期待できます。
2. 当院の筋肉増強管理システム
・当院での筋肉増強では、上記の男性ホルモン、タンパク同化ホルモン、成長ホルモンを使用してきます。
・事前の採血結果や患者様のご希望に合わせて、薬剤の種類・用量・来院頻度などの治療内容を組み立てていきます。
・定期的な採血と副作用対策の注射や内服薬について説明し、患者様にあわせたご提案をしていきます。
・注射、塗り薬、内服薬の併用またはどちらかをご選択いただけます。
・注射の場合、来院頻度はいつまでに筋肉増強をしたいのか、どのくらい筋肉を増やしたいのかによって変わってきます。毎回どういうスケジュールで補充していくかを患者様と相談しながら決めていきます。
・回数縛りもなく、好きな時にいつでもやめることができます。
使用薬について
男性ホルモン
〇Testoviron Depot250㎎(エナルモンデポーと同じ)
成分名:テストステロンエナント酸エステル250㎎
効果持続期間:約1~2週間
説明:インドのZydus Healthcare Ltd.社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者である株式会社つばめLaboから入手しております。海外では低テストステロン症に対して適用されている注射剤です。日本では未承認の医薬品のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
〇Sustanon250㎎
成分名:プロピオン酸テストステロン30mg 、フェニルプロピオン酸テストステロン60mg
イソカプロン酸テストステロン60mg 、デカン酸テストステロン100mgの4種混合
効果持続期間:約3週間
説明:インドのZydus Healthcare Ltd.社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者である株式会社ドクターズファーマシーから入手しております。海外では低テストステロン症に対して適用されている注射剤です。日本では未承認の医薬品のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
〇Cernos Depot1000㎎(ネビドと同じ)
成分名:ウンデカン酸テストステロン1000㎎
効果持続期間:約6~10週間
説明:インドのSun Parma Laboratories Ltd.社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者である株式会社つばめLaboから入手しております。海外では低テストステロン症に対して適用されている注射剤です。日本では未承認の医薬品のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
〇Cernos capsule40㎎
成分名:ウンデカン酸テストステロン40㎎
内服方法:毎日1カプセル内服
説明:インドのSun Parma Laboratories Ltd.社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者であるニフジ株式会社から入手しております。海外では低テストステロン症に対して適用されている注射剤です。日本では未承認の医薬品のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
〇AndroForte5
成分名:テストステロン5%(w/v)
塗布方法:毎日1回、陰嚢or下腹部に塗布
説明:インドのZydus Healthcare Ltd.社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者である株式
会社ドクターズファーマシーから入手しております。海外では骨粗鬆症、著しい消耗状態(慢性腎疾患、悪性腫瘍、手術後、外傷、熱傷)、再生不良性貧血などに対して適用されている注射剤です。日本では未承認の医薬品のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
タンパク同化ホルモン
〇DECA-DURABOLIN100㎎
成分名:ナンドロロンデカン酸エステル100㎎
効果持続期間:約2~3週間
説明:オーストラリアのLawley Pharmaceuticals社の製品で日本未承認薬であり、海外医薬品専門卸業者である株式会社First Health Japanから入手しております。海外では低テストステロン症に対して適用されている注射剤です。日本では未承認の医薬品のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
成長ホルモン
〇ソグルーヤ
成分名:ソマプシタン
効果持続期間:約1週間
説明:日本のノボノルディスクファーマ株式会社の製品で、日本では成長ホルモン分泌不全や低身長に対して適用承認されている薬であり、国内卸業者から入手しております。日本の承認薬ですが適用外使用のため、万が一重大な副作用が出たときに利用できる「医薬品救済制度」は適応されません。
副作用
・男性ホルモン
多血症、にきびの増加、精子の質低下、肝機能障害、陰茎肥大、持続勃起症、睡眠時無呼吸症候群、髭などの増毛、頭皮の脱毛、女性化乳房など。
・タンパク同化ホルモン
多血症、精子の質低下、肝機能障害な
副作用対策
定期的な採血や問診を行い、の状態一人一人に合わせた副作用対策の治療もご提案させていただきます。
・精巣機能低下対策
hCG(注射剤)、クロミフェンクエン酸塩(内服薬)
・女性化乳房対策
アナストロゾール(内服薬)
・肝機能低下対策
グリチルリチン・グリシン・DL-メチオニン(内服薬)
3. 当院の筋肉増強管理システムが選ばれる理由
①テストステロン治療認定医である医師の管理のもと安全に筋肉増強が出来る
②コース設定ではなく、一人一人の希望や目標に合わせたカスタマイズプログラムを提案できる
③定期的に採血を実施し、副作用対策をしっかり行うことができる
④保険診療も取り扱っているので、保険診療での副作用対策もできる
⑤院長自身が全て自分で試し、効果を実体験している
■ 男性ホルモン注射
製品名 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
Testoviron Depot(エナルモン) | 250㎎ | 35,000円 |
Testoviron Depot(エナルモン) | 500㎎ | 45,000円 |
Testoviron Depot(エナルモン) | 750㎎ | 55,000円 |
Testoviron Depot(エナルモン) | 1000㎎ | 65,000円 |
Sustanon(サスタノン) | 250㎎ | 25,000円 |
Sustanon(サスタノン) | 500㎎ | 32,500円 |
Sustanon(サスタノン) | 750㎎ | 40,000円 |
Sustanon(サスタノン) | 1000㎎ | 47,500円 |
Cernos Depot(ネビド) | 1000㎎ | 90,000円 |
■ 成長ホルモン
製品名 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
ソグルーヤ | 10㎎ | 95,000円 |
■蛋白同化ホルモン注射
製品名 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
DECA-DURABOLIN | 100㎎ | 15,000円 |
DECA-DURABOLIN | 200㎎ | 23,000円 |
DECA-DURABOLIN | 300㎎ | 30,000円 |
■男性ホルモン内服・外用
製品名 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
Cernos capsule(内服) | 40㎎/30日分 | 15,000円 |
AndroForteクリーム(外用) | 5%/本 | 28,000円 |
■副作用対策
製品名 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
hCG注射(精巣機能維持) | 本 | 5,000円 |
クロミフェンクエン酸塩(精巣機能維持) | 30錠 | 5,000円 |
グリチルリチン・グリシン・DL-メチオニン(肝臓機能保護) | 30錠 | 3,000円 |
アナストロゾール(女性化乳房対策) | 本/30錠 | 各3,000円 |
5. よくある質問
Q1. テストステロン補充によってハゲますか?
A.テストステロンが多いとハゲになる可能性は上がります。ただし、薄毛や抜け毛は、遺伝や過度なストレス、不摂生な生活も大いに関与しています。テストステロンの多さだけが原因ではありません。実際、テストステロンを補充して男性ホルモンが増えたとしても、あまり薄毛や抜け毛に繋がる例は多くはありません。心配な場合は、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬で薄毛や抜け毛を防ぐことは出来ます。
Q2. 筋トレの効果を増やすって聞きましたが本当ですか?
A.テストステロンを補充すると、筋トレの効果を増大させることができます。テストステロンは筋肉の肥大に関わるホルモンのため、補充することで筋肉がよりつきやすくなります。筋肉がつきづらい方や効率よく筋肉をつけたい方には、テストステロンの補充がおすすめです。
Q3. 認知症予防にも効果がありますか?
A.テストステロン補充療法が認知症予防に効果的であるかどうかは、未だはっきりとした研究データが出ておりませんが、一方テストステロンレベルが低いと認知症のリスクは増加するという報告はあります。(J Geriatr Psychiatry Neurol. 2021 Sep;34(5):405-417.)
テストステロンは空間認知や集中力、記憶力、判断力などに影響を及ぼすことがわかっており、補充することでこうした思考力や認知力に良い影響を与えることは大いに期待できるでしょう。また、テストステロン補充の結果筋肉量が増えて体脂肪が減少すれば、糖尿病などの生活習慣病リスクを下げることに繋がります。
糖尿病をはじめとした生活習慣病は認知症を誘発するため、間接的に認知症を予防することも期待できます。
Q4. テストステロンは冷水に弱いというのは本当ですか?
A.一時期、「テストステロンを増やすなら冷水に使ったり冷水シャワーを浴びると良い」という噂が流れたことがありました。この噂には科学的根拠はなく、実際の研究では冷水を浴びることでむしろテストステロン値はやや低下することがわかっています。(https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282681337210112)
ただテストステロンが分泌される精巣は熱に弱いという性質を持っており、最適温度は34〜35℃程度だとされています。サウナなどに頻繁に行く方などは、精巣の機能が低下してしまう可能性があります。
つまり、テストステロンを減らさないためには、体を温めすぎたり冷やしすぎたりしないことです。
Q5. どれくらいで効果が出てきますか?
A.使用する男性ホルモンの種類や、人によって効果を実感するタイミングはまちまちです。ただ、大体2回目の注射以降に持ち上げられる重量が増えた、レップ数が上がったできたなどを実感する方が多いです。
Q6. 精巣の機能はどれくらい補充すると落ちますか?
A.テストステロンを補充する頻度や、人によって違います。実際には週に2回以上注射したり、2~4週間に1回の補充でもダラダラと長期に補充すると、精巣は萎縮し造精機能が低下します。その対策として、当院ではhCGやクロミフェンクエン酸塩を使用していきます。また、挙児希望が強い方は、テストステロンは使用せず、タンパク同化ホルモンや成長ホルモンを中心に使用していく方法もあります。
Q7. 採血の項目はどういうものがありますか?
A.肝機能、腎機能、血液濃度、テストステロン値をメインとして、ソマトメジンや血糖値/HbA1c(成長ホルモン用)、エストラジオール(女性化乳房用)、コルチゾールやDHEA-s(副腎機能)などの項目を状況に応じて計測します。最近は、追加料金とはなりますが、栄養状態をみるためにビタミンやミネラルの数値を確認することもあります。
Q8. 注射はどこに注射しますか?
A.筋肉注射になるので、腕の三角筋かお尻の大殿筋に注射します。ただ、痛みや副作用が少ないのは大殿筋なので、ほとんどの例で大殿筋に注射します。3日ほどは注射部位の痛みや違和感はありますが、1週間もすればほとんど痛み違和感はなくなります。
Q9. 都度のお支払いはありがたいのですが、コースも用意はありますか?
A.実は8週間集中コースというものをご用意はしております。副作用対策も含めて4日に1回来院していただいて注射をしていくというもので、料金は24万円(税込)となります。また、これ以外に患者さんの予算や希望に合わせたコース設定をすることも可能です。ご相談ください。