精液迅速検査
当院では精液検査を実施しております。精液検査には外注する方法がありますが、それだと正確なデータが得られません。精液は射精した瞬間から劣化していくためです。そのため、当院では精液検査を院内で実施し、わずか10分程度で判明する精液迅速検査を導入しております。さらに、検査項目数も一般の外注検査より多く、より精液の状態を詳細に把握できるものになっております。
精液検査の流れ
① 予約&WEB問診
デジスマというアプリを利用します。そのアプリで予約とWEB問診への回答していただきます。
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注)予約日時は検査容器を受け取る日時ではなく、精液を提出する日時をご予約下さい。
② 検査容器の受け取り
当院に来院して検査容器を受け取ります。予約は不要です。
③ 採精
当院には採精室はございませんので、自宅やDVD鑑賞店や公衆トイレなどで採精してください。予約日時の1時間以内に採精していただき当院までご持参ください。
④ 検査結果
精液提出後、10分程度で検査結果が出ますので、待合室でお待ち下さい。
精液迅速検査でわかること&基準値
基準値は、WHOのガイドライン第6版(2021年)に準拠しております。
精液量:1.4ml以上
pH:7.2以上
精子濃度:1600万/ml以上
総精子数:3900万以上
総運動率:42%以上
総運動精子数:1638万以上
正常形態率:4%以上
白血球濃度:100万/ml未満
前進運動率:30%以上
運動精子濃度:672万/ml以上
前進運動精子濃度:480万/ml以上
不動率:20%未満
SMI(Sperm Motility Index):80以上(※)
(※)SMIとは、精子運動性指数といって、まっすぐ進む精子の濃度と精子の動くスピードから機械が自動的に数値化した指数。妊娠率やART(生殖補助医療、つまり人工授精や体外受精など)による受精率と相関がみられ、SMIが高いほど成功率が高くなる。
上記の基準値は絶対的なものではありませんが、基準値以下だと妊娠率は下がります。もし基準値以下の場合には、生活指導するとともに、クロミフェン、サプリ(αリポ酸、ビタミンC・D・E、NMN、5-ALA、亜鉛など)、漢方薬(補中益気湯など)、注射(抗酸化、hCG)、点滴(高濃度ビタミンC、NMN、NAD+、幹細胞培養上清液/エクソソーム)などを勧めております。しかし、造精には遺伝的要素もあるため、精巣から精子を採取してくる手術(TESE)が必要なこともあります。
料金
15,000円(税込)
※ご夫婦で不妊治療されている東京都内在住の方であれば、東京都から助成金が出る制度がございます。